NHK朝ドラ「虎に翼」は、視聴者を魅了する緊張感溢れる展開が続いています。特に第19週、92話では、美佐江(みさえ)が放つ不敵な笑みが、主人公・寅子(とらこ)に恐怖を与え、その背後に隠された彼女の本心が少しずつ明らかになっていきます。
この回の始まりは、優秀な高校生・森口美佐江が売春事件で補導されたという衝撃的な展開から始まります。新潟市内では、女子高生が売春を持ちかけ、さらに男の財布からお金を盗むという事件が多発。寅子は、補導された美佐江がその中心人物の一人だと知り、強いショックを受けます。
美佐江は一緒にいただけだと弁明しますが、腕に赤いブレスレットをしていたことが、寅子に疑念を抱かせます。なぜ彼女や他の補導された少女たちがこのブレスレットを身につけているのか。寅子は問い詰めますが、美佐江は一瞬言葉に詰まるのです。
美佐江は、寅子に対して「なぜ悪人から物を盗んではいけないのか」「なぜ自分の体を売ってはいけないのか」といった、常識を覆すような問いを投げかけます。彼女の言葉には、自分がどこか特別な存在であるという意識がにじみ出ていました。寅子はその言葉に対し、「悩んでいることがあれば話してほしい」と寄り添おうとしますが、その瞬間、美佐江の表情が不気味に変わります。
娘のゆみが突然部屋に入ってきた瞬間、何かを企んでいるような美佐江の”不敵な笑み”が見られました。その表情は、寅子に強い恐怖を感じさせるものでした。美佐江は無言のままその場を立ち去りますが、寅子はその後、ゆみをしっかりと抱きしめ、彼女を守りたいという思いが一層強まるのです。
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