日本ボクシング連盟の全会長である山根明氏が、大阪市内の病院で84歳で亡くなったことが明らかになりました。昨年末からの入院治療を受けており、1月31日にその生涯に終止符が打たれました。山根氏は1939年10月、朝鮮半島出身の両親のもと、堺市に誕生しました。
山根明氏はボクシングの経験を経て、30代の時に奈良県連盟の選教科と組織の立て直しを担当し、奈良県を競争力のある地域に引き上げるための活動を行いました。その後、日本ボクシング連盟の役員を歴任し、2011年に同連盟の会長に就任。2012年に名誉会長となりました。しかし、2018年に審判の不正や女性金の流用の疑惑が浮上し、過去の反社会的な関係を理由に辞任し、その後連盟から除名されました。
山根明氏は日本大学との関係も注目を浴びました。2018年8月1日、富テレビの情報番組で山根氏が日本大学の客員教授に就任していたことが発覚しましたが、騒動が起こり急遽中止となりました。具体的な抗議内容は山根氏が言及せず、明言を避けました。
2018年夏、日本ボクシング連盟に対する告発が行われ、助成金の流用や試合判定など不正が指摘されました。山根明氏は自身の影響を利用して審判を操作し、奈良県の選手に有利な判定をさせていた疑惑が浮上しました。また、防弾との関係が指摘され、2018年には元組長について発言して注目を集めましたが、具体的な関係については不透明です。
2019年8月4日、山根明氏の退任会見で元側近の沢谷氏が暴行事件を告発。