"15年後に消えた罪" 第7話
そしてを放った。
浩は言った。
「事になれば、全部終わるといました」
しかし。
彼はつだけ計算を違えた。
の記憶は消えても、証拠までは完全には消えない。
15。
科学技術の歩が、焼け跡に残ったさな痕跡を見つけした。
そして、あのの真実をらかにした。
取調で、浩は最にこう呟いた。
「叔父は……最まで俺を疑っていました」
「でも、あのは……俺を警察に突きすに、話を聞こうとしていたんです」
刑事は黙っていた。
藤商司は、自分を裏切った甥を、それでも族として向きおうとしていたのかもしれない。
だが、浩はその最の会を自分自で壊した。
15の。
世田の古いで失われたつの命。
その原因は、憎しみではなかった。
たったつの欲望だった。
「しだけなら丈夫」
そのさない込みが、やがて取り返しのつかない犯罪へ変わっていった。
藤浩の逮捕から数週。
世田の古い災事件は、再び世の注目を集めることになった。
15には「老と介護士を巻き込んだ幸な災」として処理されかけた事件。
しかし実際には、財産を巡った勝な欲望がんだ殺だった。
聞やテレビでは、当の事件を振り返る特集が組まれた。
「15の災事件、最技術によって真相解」
そんな見しが並んだ。
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しかし、事件が解決したからといって、すべてが終わったわけではなかった。
残された族にとって、本当の苦しみはそこからだった。
佐野恵美里の姉、佐野久美子は、事件解決のらせを聞いた、複雑な気持ちだった。
妹が殺された。
その事実が、15ぶりに現実として突きつけられたからだ。
これまで久美子は、のどこかで期待していた。
もしかしたら、どこかできているのではないか。
何か事があって連絡できないだけではないか。
そんなさな希望を捨てきれなかった。
しかし、DNA鑑定の結果は残酷だった。
あの焼け跡から見つかった遺体は、確かに妹だった。
「恵美里……あなた、最まで誰かのために働いていたのね」
久美子は仏壇のでさく呟いた。
妹は裕福なではなかった。
婚を経験し、子供もいなかった。
それでも、介護士としてくの齢者を支えていた。
藤商司のにも、ただ仕事として通っていただけだった。
まさか、その所でを奪われることになるとはわなかっただろう。
方、藤商司の親族も、別の苦悩を抱えていた。
浩の逮捕によって、藤の名は世にられることになった。
「叔父を殺した甥」
その言葉が、親族たちのに何度も届いた。
しかし、藤商司をる々は、違う印象を持っていた。
所のたちは、を揃えてこう話した。
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「あのは本当に真面目なだった」
「派な活はしなかったけど、困っているには静かにを差し伸べるだった」
藤は無だった。
付きいも苦だった。
だが、決してたいではなかった。
所の子供が迷子になった、まで送ったこともあった。
のには、齢の隣のために玄関を除していた。
誰かに謝されたいわけではない。
ただ、自分にできることをしていただけだった。
そんな老が、最に信じていた族によって命を奪われた。
事件を担当した刑事の、田は、15の捜査資料を見返していた。
定まであと数。
い刑事ので、忘れられない事件はいくつもあった。
だが、藤の事件は特別だった。
「あの、もっとく調べていれば……」
田はそう考えることがあった。
当の捜査では限界があった。
DNA鑑定も般ではなかった。
デジタル技術もしなかった。
残された証拠はなく、状況証拠だけで判断するしかなかった。
もし15に今の技術があれば。
もし、あのもうし違う角度から見ていれば。
そんないが消えることはなかった。
しかし、同に田は理解していた。
「事件は、が経っても消えない」
証拠が眠っている限り。
誰かが真実を探そうとする限り。
必ずどこかで再びきす。
それが今回の事件が教えてくれたことだった。
1999。
藤浩の裁判が始まった。
法廷には、被害者族、事件関係者、そしてくの報関係者が集まった。
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