"孫の一言で、三億円の家を売りました" 第4話
子は、き夫から相続したの売却代と、自分の資産をわせてを買った。
と建物で1億4800万円。
名義は子。
固定資産税も、のきな修繕も子が負担した。
健に求めたのは、費と常の維持費だけ。
賃は0円。
「涼太がきくなるまで、してみなさい」
あの。
美奈は泣いた。
健も何度もをげた。
「母さん、本当にありがとう」
あれから12。
周辺の価格ががり、今の査定額は約3億円。
そして健は最、そのを友にこう紹介しているらしい。
「うちの」
子も、それを訂正したことはなかった。
んでいるのは健。
いずれ相続するのも健かもしれない。
だから。
そう呼んでもいいとっていた。
でも。
今夜は違った。
賃0円。
固定資産税もきな修繕費も母親。
そのに12み続け。
いつのにか「自分のもの」とうようになった息子。
配送員。
員。
母親。
全部つながっている気がした。
「してもらって当然」
それを。
自分が教えてしまったのではないか。
翌朝。
美奈がコーヒーをみながら言った。
「お義母さん、健さんから聞きました?」
「何を?」
「うちの、今3億円くらいするんですって」
子は顔をげた。
「うちの?」
美奈は気づかず続けた。
「そうなんです。所のがすごく値がりしてるみたいで」
そこへ健が入ってきた。
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「何の話?」
「の話」
「ああ」
健は蔵庫からを取りした。
「母さんさ」
「何?」
「そろそろ名義、俺に変えてもいいんじゃない?」
子は瞬、が分からなかった。
「名義?」
「の」
あまりにも自然な調だった。
「どうせ将来、俺が相続するんだろ?」
「相続税とかもあるし、めに考えたほうがいいってりいに言われてさ」
子は息子を見た。
「あなた、そのを自分のだとってるの?」
健が笑った。
「実際、12んでるんだから同じだろ」
「同じ?」
「母さんがむわけじゃないし」
その言葉。
子の胸の奥で。
何かが静かに切れた。
「健」
「ん?」
「あなた、この12、賃をいくら払った?」
健の顔が止まった。
「何だよ急に」
「答えて」
「……払ってないよ」
「固定資産税は?」
「母さんが払ってる」
「7の壁事、いくらだったか覚えてる?」
「らない」
「286万円」
健は黙った。
「湯器を替えたは?」
「……」
「42万円」
「母さん、何が言いたいんだよ」
「私も今、考えてるところ」
子は静かに言った。
「私はあなたを助けたのか」
「それとも」
「あなたから、自分できる力を奪ったのか」
健の表が険しくなった。
「また昨の話?」
「そうかもしれない」
「母さん、考えすぎだよ」
「そうね」
子はちがった。
「だから、ちゃんと考えることにする」
その。
健はまだらなかった。
母親の「考える」が。
自分たちの活を根本から変える決断につながることを。
第5章 72歳で初めて引いた境界線健が帰ったの午。
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子は4分の湯みを片づけていた。
最に健が使った湯みを持った。
が止まった。
いつもなら、族が帰ると寂しかった。
でも今は違う。
疲れた。
そうった。
体ではない。
が。
「私は……何歳まで、あの子の母親だけでいるつもりなんだろう」
72歳。
80歳まで元気なら、あと8。
90歳なら18。
そのまで。
健が困ればをし。
美奈が困れば伝い。
涼太のためなら予定を変え。
そして最には。
1億4800万円で買い、今では3億円になったまで。
当然のように渡すのか。
子はノートをいた。
健に使った額を、いせる限りいた。
会社設。
1200万円。
追加支援。
500万円。
結婚。
300万円。
宅購入。
1億4800万円。
壁修繕。
286万円。
湯器。
42万円。
固定資産税。
12分でおよそ430万円。
孫の産祝い。
100万円。
幼稚園、学、習い事。
細かいものは数え切れない。
数字を並べて。
初めて怖くなった。
額ではない。
自分が、健のの「困ったの」になり続けていたことが。
「もしかして」
子はつぶやいた。
「私は助けていたんじゃなくて」
言葉をみ込んだ。
でも。
のでは分かっていた。
守りすぎた。
失敗させなさすぎた。
困るに助けすぎた。
そして。
謝する会さえ奪ったのかもしれない。
その夜。
子は産会社に話した。
「ご相談したいことがあるんです」
「はい。どういった内容でしょうか」
「私名義の戸建てなんですが」
所を伝える。
担当者がし驚いた声をした。
「このエリアですか。かなり価格ががっていますね」
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