"帰宅した夜、夫の嘘を知った" 第6話
「泊めないよ」
「母さん」
「自分のに帰りなさい」
「美咲いないし、あそこに1で」
「今まで2ヶ、1で暮らせたんでしょう?」
直は何も言えなかった。
惠は続けた。
「美咲さんがいない2ヶ、あんたは寂しかったって言ったね」
「……」
「じゃあ今度は、その寂しさを誰かで埋めないで、自分で受け止めなさい」
「母さんまで俺を見捨てるの?」
「見捨ててない」
惠は言った。
「だから、助けすぎないの」
直はその言葉のをすぐには理解できなかった。
第13章 婚届
それから約1ヶ。
美咲と直は何度か話しった。
養育費。
面会。
共座の理。
今の活。
直は最初、
「もう1回だけチャンスがほしい」
と言い続けた。
でも、美咲は戻らなかった。
直は最に聞いた。
「俺たち、本当にもう戻れないのか?」
美咲は悠真を抱きながら答えた。
「戻らない」
「戻れない」ではない。
「戻らない」。
自分で選んだ言葉だった。
婚条件も、そののりだけで決めなかった。共同座の残は双方の入額と婚姻の貯蓄分を理し、直が婚関係に使った約60万円についても話しった。悠真の養育費は毎決めたに振り込むこと、面会は2回を基本にすること、子供ので相を悪く言わないことも確認した。
美咲が欲しかったのは、直を困らせることではない。これから18く続く子育てを、夫婦関係とは切り分けて現実に続けられる形だった。
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自分で選んだ言葉だった。
「悠真には会わせる」
美咲は続けた。
「あなたが父親であることまで奪うつもりはない」
直が顔をげる。
「でも、父親だからって、夫として許されるわけじゃない」
直は何も言えなかった。
婚届に署名した。
美咲は震えなかった。
しくないわけではなかった。
結婚4。
楽しかったもある。
直をしていた。
悠真がまれたには、本当に3で幸せになれるとっていた。
だからこそ。
終わらせるのは簡単ではなかった。
でも。
壊れたものを無理に元へ戻すことと。
しく活を作ることは違う。
最終章 「おかえり」
半。
美咲は勤務で職に復帰した。
朝は忙しい。
悠真を保育園へ送り。
に乗り。
夕方5には会社をる。
実くのさな賃貸マンション。
2LDK。
賃8万9000円。
広くはない。
でも。
誰が来たか分からない洗面所も。
らない女が使ったカップも。
勝にけられた赤ちゃん用品もない。
全部。
自分と悠真の活だった。
直はに2回、悠真と会っている。
最初はぎこちなかった。
おむつの替え方も忘れていた。
ミルクの量も分からなかった。
でもしずつ覚えた。
美咲はそれを止めなかった。
父親として責任を持つなら。
そこは別の話だった。
ある。
面会の帰り。
直が悠真を抱いて玄関まで来た。
「今は公園でずっと笑ってた」
「そう」
「歩けるようになったら、また連れていきたい」
「うん」
直はし迷った。
「美咲」
「何?」
「本当に、ごめん」
美咲はしだけうなずいた。
もう、その言葉を待ってはいなかった。
直が何を言うかで。
自分のを決める期は終わっていた。
悠真を受け取る。
さなが美咲のを握った。
「ただいま」
美咲が言うと。
まだ言葉を話せない悠真が笑った。
あの夜。
2ヶぶりにへ戻った。
美咲は「庭に帰ってきた」とっていた。
でも。
本当は違った。
は。
同じ根のにいることではない。
して形だけを守ることでもない。
嘘をみ込んで、誰かに選ばれることでもない。
して帰れる所を。
自分で選べること。
それが。
美咲が最にに入れた「庭」だった。
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