"サービスエリアで消えた三人" 第6話
失踪宣告の、修は保険会社に対して、恵美が失踪宣告を受けたの支払条件を問いわせていた。単なる続き確認とも取れるが、その点で子供については「申てを考えていない」と確に説している。
理由を問われ、修はこう答えていた。
〈子供までんだことにしたら、私が待っているがなくなる〉
佐倉はその文を何度も読んだ。
父親の希望として読めば、胸を打つ。
別ので読めば、恐ろしく正確な自己認識だった。
待ち続けることにはがあった。
世が修を被害者として見続ける限り、の旅そのものを疑う者は現れにくい。
第章 朝分
決定だったのは、旧の廃棄物処理記録だった。
事件、宮本精密業は資繰りのため設備を売却している。その際、裏の型焼却設備と廃材置きについて、業者が残した写真が保管されていた。写真そのものに事件を示すものはない。
ただ、枚だけ撮が事件翌週の写真があり、裏くのが部しいモルタルで補修されていた。
元従業員に確認すると、修は事件直、「排管が詰まった」と言って裏を自分で事していたという。業者を呼ばず、数入禁止にしていた。
掘削許を取り、現の所者の協力を得て、その周辺を調べた。
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遺体はなかった。
だが古い排溝の継ぎ目から、当の族に使われていた内装繊維と致する繊維片、恵美が常用していたと同系統の素を含む付着物が検された。を経た微量資料であり、それだけで殺害を証できるものではなかったが、「恵美はにほとんど来ない」という修の供述とは矛盾した。
そしての備記録を洗い直した結果、もうつ数字がた。
事件の点検に記録された距と、事件翌週に修が修理へ持ち込んだ際の距の差が、修の説した自宅―サービスエリア―伊豆方面の予定とはわなかった。伊豆へはっていないので距がいこと自体は当然だが、自宅とサービスエリアを往復しただけとするには約キロい。
旧への往復と、県部のにある産業廃棄物処分周辺までった、その差はほぼ埋まった。
処分はすでに閉鎖され、広な埋のどこに何が入ったかをまで遡ることは困難だった。
佐倉はそこで初めて、が戻らない理由を具体に像した。
像は証拠ではない。
だからこそ、彼は次の聴取で修に「どうやって殺した」とは聞かなかった。
ただ系列をつずつ置いた。
「午分、ご自宅をでています。
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分、恵美さんがコンビニで買い物をした。分ごろ、休のにがあった。輝君の靴にはの研磨が残っている。そしてあなたは、に寄ったことを度も話していなかった」
修は黙っていた。
「その、がきていたことを示す記録はありません」
「サービスエリアで見たがいる」
「その証言の話は回しました」
「じゃあ、私が全部作ったと?」
「聞いているのはつです。をたとき、に乗っていたのは何でしたか」
修の喉がいた。
それでも答えなかった。
第章 テレビのの男
修の自宅で予定されていた目のインタビューは延期されたが、テレビ局は過映像を使って事件を報じた。
佐倉は捜査本部でその放送を見た。
画面のには、代の修がいた。
、失踪当の夜だった。サービスエリアの駐で、報陣に囲まれた修は目を赤くしながら訴えている。
「恵美は子供を置いていくじゃありません。絶対に何かあったんです。お願いします。今ここにいた、しでも見たは連絡してください」
次に館内で、修が従業員に頼み込む映像へ切り替わった。
「何回でも放送してください。まだくにいるかもしれないんです」
佐倉は、この姿を見て胸を締めつけられた。
だが今は別の部分が目についた。
修は「誰かがを見たはずだ」と貫して言っている。
見たかもしれない、ではない。
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