"「冷たい嫁」と書かれた分担表" 第4話
帰宅、「母さんはおを待っていた」と責めるように言ったが、佐子は「今はあなたがけた。それで困り事は解決した」と返した。誰がってもよい用事を、志津が佐子でなければならないとい、正志もそうい込んでいた。そのい込みを崩すには、説より実際に別のが担うが必だった。
志津は泣きながら「もう頼まない」と言ったが、佐子は追いかけなかった。助けを求めることと、相を傷つけてつなぎ留めることは別だと伝えた。
数、志津は物忘れ来を受診し、軽度認障害と診断された。判断能力がすぐ失われる状態ではないが、によって記憶の混乱があり、活支援が必だった。医師は本の希望を確認しながら支援をえるよう勧め、の売却のようなきな契約は急がない方がよいと族へ説した。
美穂は診察をると、「軽度なら、今のうちに本ので売った方がいい」と言った。浩も、空きになるに理すべきだと同した。正志は反対せず、ただ「俺は仕事があるから、細かいことは浩に任せる」と言った。
そのの夕方、奈央から佐子へ連絡があった。訪問介護員が志津の薬を確認したところ、処方された圧薬の数が記録とわなかったという。み忘れだけでは説できず、未封の薬袋が部なくなっていた。
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佐子はノートの《薬を勝に捨てた》という記述をいした。志津が自分を呼び戻すためにいたのか、それとも別の誰かが、薬が消えた理由を佐子へ押しつけようとしたのか。そのつは、同じ話ではなかった。
薬局の記録では、志津には朝1回の薬が28分渡されていた。訪問介護員が数えた点で残るはずの数より、9錠なかった。志津の体調にきな変化はなく、過量用した様子もないため、医師は薬を包化し、訪問に確認する方法へ切り替えた。
美穂は薬局勤務だから自分が管理すると申したが、奈央は族だけに任せず、薬剤師と介護職で記録を共すると説した。美穂の表が瞬くなったのを、佐子は見逃さなかった。ただし、それだけで疑うことはできない。薬局の事務員である美穂が、薬の作用や管理に詳しいとは限らなかった。
佐子は志津の許を得て、問題のノートを最初から確認した。半は、志津が使ってきた青い万でかれており、「今は佐子さんと蕗を煮た」「正志は話だけ」といった普通の記も混じっていた。ところが途から黒い性ペンへ変わり、佐子への非難が急に増えている。
さらに言葉遣いにも違いがあった。志津は額をくに「千円」と漢数字を使うだったが、半には「5,000円」
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と記されている。「サービス付き齢者向け宅」というい名称も、志津はいつも「寄りのマンション」と呼んでいた。
佐子がその違いを正志へ見せても、夫は「美穂が母さんの話を聞いて代わりにいたんだろう」と答えた。まるで最初からっていたようなぶりだった。
「代したとっていたの?」
「度、美穂から聞いた。母さんが忘れないように理しているって」
「どうして黙っていたの。あのノートで私を責めたでしょう」
正志は返事をせず、テレビの音量をげた。その態度を見て、佐子ので何かが静かに切れた。夫は真実をらなかったのではない。自分に都の悪い部分だけ、らないことにしていたのだ。
翌週、産会社の担当者が志津のを訪ねた。訪問介護員がいるだったため契約にはまなかったが、担当者は「先もご説しました」と言った。志津は初めて会うだと主張し、美穂は単なる査定だと説した。
担当者は30代半ばの男性で、の状態を確認するために来ただけだとっていた。内へ入るに介護員から事を聞き、玄関でち止まった。本の理解が定しないと分かっていたなら訪問しなかったと説し、会社へ確認の話を入れた。
話を終えた担当者は、最初の相談者が美穂であり、「本も売却に向き」
と聞いていたことをかした。ただし査定依頼は所者本でなくても能で、相談を受けたこと自体に違法性はない。
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