"荷造りの日に消えた夫の行き先" 第11話
修が顔をげる。
「じゃあお互い様?」
織は。
また首を横に振った。
「全部お互い様にすると、7何もなかったみたいになるから嫌」
修は。
し驚いた。
その。
ゆっくり頷いた。
「そうだな」
織は。
窓のへ目を向けた。
修が悪かったこと。
自分が違えたこと。
息子たちが任せすぎたこと。
幸恵が逃げたこと。
全部。
あった。
理解来る事があっても。
起きなかったことにはならない。
でも。
いつまでも。
誰が番悪いかを。
決め続ける必もない。
「今度、飯かない?」
修が突然言った。
「何べるの?」
「駅にしい蕎麦来た」
織は。
し考えた。
「塩分」
修が笑った。
「まだ言う?」
「気になるものは気になる」
「でもは俺が決める」
織も。
笑った。
「どうぞ」
修がりる駅へ着いた。
ドアの。
杖をつき。
ゆっくりちがる。
織は。
わずを伸ばしかけた。
でも。
止めた。
修は。
自分でった。
しふらついた。
持ち直した。
ドアのまで歩く。
振り返る。
「じゃあ」
「うん」
「予約は俺がするから」
「分かってる」
ドアが閉まった。
ホームから。
修がさくをげる。
織も。
しだけをげた。
7。
夫が倒れたから。
織のは。
度止まったとっていた。
そして。
夫が婚を告げた。
今度は。
7すべてを。
否定されたようにじた。
でも。
違った。
支えたは。
無駄ではない。
修が。
苦しかったことも。
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本当。
織が。
失ったものも。
本当。
そして。
今。
取り戻しているものも。
本当だった。
は。
の点だけから見ると。
簡単な物語になる。
献な妻。
恩らずな夫。
たい義妹。
無責任な息子。
そう決めれば。
分かりやすい。
でも。
し所を変えて見れば。
修にも。
幸恵にも。
直にも。
それぞれ怖かったことがあった。
だからといって。
違いが正しくなるわけではない。
ただ。
事をったら。
同じ所にち続けなくてもいい。
昨まで腹をてていた相を。
今。
し理解してもいい。
理解した相と。
婚してもいい。
婚したを。
切にってもいい。
それは。
矛盾ではなかった。
く緒にきた同士だからこそ。
つの言葉では。
理来ないだけだった。
織のスマートフォンが鳴った。
修からだった。
《来週曜、12で予約した》
織は。
画面を見て。
し笑った。
以なら。
の所。
駐。
営業。
予約。
全部。
織が調べただろう。
今は。
何もしない。
来ないからではない。
しないと。
自分で決めたから。
返信。
《解。遅刻しないでください》
すぐ。
《自分でけます》
と返ってきた。
織は。
わず笑った。
の窓に。
61歳になった自分の顔が映っていた。
皺。
髪。
昔より。
確実に増えた。
でも。
織には。
その顔が。
7より。
しだけ。
自分自の顔に見えた。
誰かを支えるためでも。
誰かに必とされるためでもない。
これから何をべ。
どこへき。
誰と会い。
何を仕事にし。
どうを取るのか。
それを。
自分で決めるの顔だった。
織は窓のへ線を戻した。
は。
自分のがある町へ向かって。
静かにり続けていた。
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