"消えた指輪と義父の手帳" 第3話
『物がなくなって、誰かが犯にされた』
美咲は。
スマートフォンを握り直した。
「いつですか?」
『7』
美咲が亮介とりうより。
俊夫がまだきていた頃。
富美子の真珠のネックレスがなくなった。
当。
藤原には。
週2回。
事を伝いに来る女性がいた。
俊夫が腰を悪くし、富美子もパートへていたため、内の事代サービスを利用していたという。
その女性が。
犯にされた。
「本当に盗ったんですか?」
『分からない』
「分からない?」
『母は盗ったって言った。でも証拠なかった』
それでも。
警察へ相談。
会社へ連絡。
女性は。
仕事を辞めた。
数ヶ。
別の所へ引っ越したという。
「ネックレスは見つからなかったんですか?」
由佳が。
しを置いた。
『見つかった』
美咲の臓がく打った。
「どこで?」
『お父さんの机』
「じゃあ」
『でも、そのにはもう全部終わってた』
俊夫は。
「自分が別の所へ移したのを忘れていた」
と言った。
齢のせい。
勘違い。
それで話は終わった。
富美子は。
事代の女性へ謝らなかった。
「どうして?」
『母は最まで、あのが回盗って戻したんだって言ってた』
美咲は。
言葉を失った。
由佳は続けた。
『今回の指輪が本当に同じかは分からない。でも、美咲さんがやってないなら、絶対に自分が悪かったみたいな終わらせ方しないで』
「亮介は、この話ってますか?」
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由佳が黙った。
その沈黙で。
分かった。
「ってるんですね」
『ってる』
美咲は。
胸がたくなった。
夫は。
7にも同じことがあったとっていた。
それでも。
昨。
美咲へ、
《バッグ見せたら終わるだろ》
と言った。
「由佳さん」
『うん』
「に物がなくなった、亮介はどうしたんですか?」
由佳の答えは。
さらに嫌なものだった。
『あの頃、別のも疑われた』
「誰?」
『亮介の彼女』
美咲は。
息を止めた。
亮介には、美咲と会うに結婚を考えていた女性がいた。
名は田耶。
当28歳。
亮介と同じ会社に勤めていた。
「婚約してたんですか?」
美咲が尋ねると、由佳は、
『そこまで正式じゃない。でも両で事もしてた』
と答えた。
耶は。
何度か藤原へ来ていた。
俊夫とも。
富美子とも。
最初はうまくいっていた。
ところが。
真珠のネックレスがなくなった。
耶もへ来ていた。
事代の女性だけではなく。
耶も。
富美子から疑われた。
『母、耶さんのバッグまで見た』
美咲は。
昨の朝をいした。
《バッグ見せて》
同じだった。
「亮介は?」
『止めなかった』
美咲は目を閉じた。
『母が「何もないなら見せられるでしょう」って言って、亮介も「見せたら終わるじゃん」って』
同じ言葉。
7も。
昨も。
ほとんど同じだった。
耶のバッグから。
何もなかった。
それでも。
関係は終わった。
理由は。
ネックレスそのものではなかった。
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『耶さん、亮介に言ったの』
由佳が続けた。
『「私はあなたのお母さんと結婚するんじゃない。でも、あなたがお母さんので何も言えないなら結婚できない」って』
亮介は。
追いかけなかった。
数ヶ。
耶は会社も辞めた。
「亮介からは、性格がわなくて別れたって聞いてました」
美咲は呟いた。
付きい始めた頃。
過の恋の話になった。
亮介は、
《結婚まで考えたいたけど、向こうが急にめた》
と笑っていた。
嘘ではない。
でも。
事なところが抜けている。
「由佳さんは、どうして今まで言わなかったんですか?」
責めるつもりはなかった。
でも。
聞きたかった。
由佳はしばらく黙った。
『私、実と距置いてるから』
それはっていた。
『弟が誰と結婚するかも、正直あんまり興なかった』
「……」
『それに、美咲さんはくやってるように見えた』
美咲は。
苦笑した。
から見れば。
そう見えたのだろう。
富美子へ笑う。
亮介の横にいる。
事へ参加する。
姑から何か言われても。
では返さない。
『ごめん』
由佳が言った。
「由佳さんが謝ることじゃないです」
『あるよ』
由佳は。
珍しくい調になった。
『私、母がどういうかってた。でも弟の嫁になるが困るかもしれないって、ちゃんと考えなかった』
そのの夜。
亮介から話が来た。
『いつ帰ってくる?』
美咲は。
その言で。
また腹がった。
「帰る提なの?」
『いや、そうじゃなくて』
「指輪見つかった?」
『まだ』
「じゃあ私はまだ棒?」
『美咲』
「7のことってるよ」
話の向こうが。
静かになった。
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