"断っただけで「要注意世帯」" 第10話
当のシステムログが部削除されていた。
ところがサーバー側にはアクセス履歴が残っていた。
事件翌の午021分。
自治会のパソコンから、宅配ボックス管理画面へアクセスしている。
その夜、集会へ入った子カードの所者は、
浅井康平。
だった。
追及され、康平は最初の盗難を認めた。
副業でネット転売をしていた康平は、仕事を通して額な商品が宅配される仕組みに詳しかった。
自治会パソコンを伝ううち、留守予定表を見るようになった。
最初は偶然だったという。
旅でだと分かっているへ価そうな荷物が届く。
宅配ボックスの扱いにも詳しい。
「回だけなら」
そうって盗んだ。
それが成功した。
次に目をつけたのが、予備鍵だった。
鍵関係の仕事を扱う識もあり、防災ボックスをける方法を調べた。
井静のから3万円。
501号から商品券。
度成功するたびに、境界はくなっていった。
そして警察官が聞いた。
「相沢さんのは?」
康平は黙った。
「202号の鍵を使いましたね」
しばらくして、康平はさく頷いた。
健司は拳を握った。
「何のためです? うちにはしたなんてない」
「じゃない」
康平の声はかすれていた。
健司が盗難について調べ始め、森田や田だけでなく自治会パソコンの管理へ話が及んだ。
いずれ自分へたどり着く。
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そうった康平は焦った。
健司の点を探そうとした。
婚している。
娘と暮らし。
元妻はにいる。
庭内に何か問題があれば、それを材料にして黙らせられるかもしれない。
だから類を盗んだ。
真理にまで話した。
「脅すつもりだったんですか?」
「違う。まだ何もしてない」
「点を探すためにのへ入った点で同じでしょう」
健司は声を抑えきれなかった。
隣では美奈が子へ座り込み、両で顔を覆っていた。
そして突然、顔をげた。
「私……相沢さんのこと、夫に話してました」
健司を見る目が震えていた。
「何を?」
「朝の確認を嫌がってることとか……宅勤務が曜と曜だってこととか。柿本さんにも話して、それをで夫にも……」
ただの世話だった。
本にはそのつもりしかなかった。
だが康平にとっては違った。
いつ宅しているのか。
いつへ仕事へくのか。
どんな庭なのか。
すべて使える報だった。
「本当にごめんなさい」
美奈は泣いた。
健司は「丈夫」とは言えなかった。
美奈が犯罪をっていたわけではない。
それでも、自分と凛の活を本のらないところでへ話していたことは消えない。
そしてようやく健司には、この事件の本当の怖さが分かった。
犯は、特別な監装置を使ったわけではない。
々が「全のため」「親切だから」
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と気軽に渡した活報をつなぎわせただけだった。
浅井康平は、窃盗と居侵入などの疑いで逮捕された。
盗まれた商品券や宅配品の部はすでに転売されていたが、取引履歴から被害とのつながりが確認された。健司宅から盗まれた類も、康平が借りていた勤務先くのトランクルームから見つかった。
凛へ直接危害を加える具体な計画までは確認されなかった。
それを聞いても、健司は完全にはできなかった。
度られてしまった個報は、鍵のように交換できないからだ。
事件が表にると、民のりは代へ向かった。
《留守予定表を作ったから狙われた》
《予備鍵を集めた責任を取れ》
《自治会を辞めろ》
今度は掲示板へ代の名をそうというまで現れた。
それを止めたのは川だった。
「何も学んでないのか」
「だって柿本さんのせいでしょう!」
のが反発した。
川は首を振った。
「責任はある。でも盗んだのは柿本じゃない」
健司も同じように考えていた。
代にはきな責任がある。
個報を必以に集めた。
宅確認を事実制した。
参加しないを掲示板へ貼りした。
予備鍵の管理も甘かった。
8の問題も隠した。
しかし、実際にのへ入り、物を盗み、報を悪用したのは康平だ。
そこを混ぜれば、また誰かへ全部の罪を押しつけることになる。
臨総会の。
代はへると、くをげた。
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