"夫が書いた私の退職届" 第5話
浩は万円ずつ返し、今、照子の座へアクセスしない。通帳と印鑑は別々に保管し、必なら任見や財産管理委任を検討する。
「親子なのに借用をくのか」と浩は満を言った。
照子は笑わなかった。
「親子だから、返さなくていいに変えるの?」
直は祖母へ「父さんも追い詰められていた」と説した。照子は、事があることと、黙ってをかすことは別だと答えた。
私は息子にも腹がったが、彼が父親の考えをそのまま受け取った理由は分かった。直は学代、浩から学費をしてもらい、「族は助けうもの」と教えられた。誰がどれだけ助け、誰に選択権があるかまでは考えていなかった。
美咲は私へ、「お母さんは婚するの」と尋ねた。
「まだ決めていない。でも、仕事は辞めない。計も分ける」
私は与座を変更し、宅ローンと活費の負担額を浩へ面で示した。夫の借入を私の与から自に補填する状態を止めた。
浩は「族を見捨てるのか」と言った。
「あなたの借をらないまま払うことを、族とは呼ばない」
私は自分名義のクレジットカードと保険、老資を確認した。照子の介護を断るだけではりない。夫が作った計の穴へ、私のが吸い込まれる仕組みも止めなければならなかった。
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万円の返済計画を作る過程で、浩の計がしずつらかになった。太陽事業へ投じた百万円のうち、百万円は貯、残りはカードローンとからの借入だった。
夫は毎返していたが、利のい借入を回しにし、りないは計座から引きしていた。私が費や宅ローンのを補ったため、表面は問題が起きなかった。
私は責めるに、過分の入を表へまとめた。夫の借、宅費、活費、照子への返済を分けると、今の収入で全てを払いながら従来の暮らしを続けることはできない。
浩は計相談へくことを嫌がった。「らないに庭の恥を話せない」と言ったが、私が今分を補填しないと伝えると、ようやく予約を入れた。
相談員は、の売却、保険の見直し、借入の本化を検討した。本化は審査があり、必ず利ががるわけではない。簡単な解決策はなく、浩は毎の支を減らす必があった。
夫は最初、私の化粧品や照子への見い交通費を削ろうとした。相談員に、それは本の借入返済とは別の計だと指摘され、黙った。
私は浩を破産させて懲らしめたいわけではなかった。しかし、夫の失敗を見えなくする役割からりなければ、本が現実の額と向きう会も奪うことになる。
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返済額が決まり、浩は趣のを放す査定を取った。切にしてきただったため、夫は何も嫌だった。私は代わりのをさず、売るかどうかを本に決めさせた。
照子返済計画には、浩が約束を破ったの処理もかれた。支払いがか遅れたは、奈津子を通じて催促するのではなく、弁護士へ相談する。母親が毎話をかけ、息子が妻へつ当たりする流れを作らないためだった。
最初の返済は、浩の与の翌だった。夫は万円を振り込んだあと、照子へ話して「これでいいだろう」と言った。照子は礼も言も言わず、入を確認したとだけ答えた。
浩は拍子抜けしたようだった。彼は叱られることを定し、そのりに反発することで自分を被害者に変えようとしていた。母親が数字だけを確認すると、言い訳をぶつける所がなくなった。
回目の支払いは、の修理費がなって遅れた。照子は契約どおり面で期をらせた。浩は「実の母親が督促状を送るのか」とったが、翌には振り込んだ。
私はのへ入らなかった。照子から愚痴を聞かされても、「返済の相談は浩さんへ直接してください」と返した。嫁が母子のをえる役をりると、は器用でも自分たちで話すしかなかった。
会社では、私が介護職するという噂がすでに広がっていた。浩が私の同僚の夫へ、「母の介護で妻が退職する」
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