"追い出された妊婦の家" 第11話
打ちわせでは誰も反対しなかったが、、息子の妻から自分の見を義母ので言えなかったと連絡が来た。
私は図面を無料で直すだけでなく、個別面談を提案した。すると義母も、息子夫婦へ慮して希望を半分しか言えていなかったことが分かった。同じ席へ座っているから、全員が同じさで話せるとは限らない。
それ以来、同居改修では全体面談のに、各世帯から別々の望表を提してもらった。見の違いを隠して美しい図面を作るより、違いがあるまま調する方がはかかる。契約件数は減ったが、事の変更と苦も減った。
真鍋は、私の経験だけを宣伝文句にしないよう注した。個な苦労は共を呼ぶが、すべての姑や夫を加害者として扱えば設計の仕事ではなくなる。私は自分の物語を正解にせず、族ごとに違う境界を探すことを覚えた。
紬が保育園で初めて描いた族の絵には、私と俊介と自分のがいた。先は気を遣って説しようとしたが、私はそのまま受け取った。娘にとって父親が族であることと、私にとって元夫であることは矛盾しない。
私は絵を蔵庫へ貼り、俊介にも写真を送った。ただしSNSや親族へ転送しないという文を添えた。信頼はしずつ増えても、確認をやめる理由にはならなかった。
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婚から、紬はよくしゃべる歳児になった。俊介との面会は回続き、彼は最初の頃より遅刻が減った。事や着替えも自分で用し、困ってもすぐ久美子を呼ばなくなった。
久美子は百万円のうち、自分の負担分を返し終えていなかった。万円の約束が遅れることもあり、そのたび佐野を通して確認した。彼女は今も、孫に会わせない嫁へを払わされていると親戚へ話していた。
私は訂正のために親戚を回らなかった。返済記録と面会条件が残っていればよい。全員に理解されることを目標にすると、また久美子の評価のできることになる。
由佳は弁当ではなく、学の調理補助として働き始めた。子どもの休みにわせやすく、収入はくないが毎決まって入る。ベビーベッドの修理費も約束どおり払い終えた。
ある、由佳から紬への誕プレゼントを渡したいと連絡が来た。私は自宅へ突然来ないこと、俊介の面会に本へ渡すことを条件に認めた。由佳は《分かりました》とだけ返した。
久美子からも、歳の記写真を緒に撮りたいとが届いた。そこには謝罪ではなく、《いつまで昔のことを引きずるのですか》とかれていた。私は、面会の条件を守るが確認できるまで予定を作らないと返信した。
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数、久美子は俊介の面会に、連絡なく公園へ現れた。いワンピースと写真館の予約票を持ち、紬へ「おばあちゃんとお写真を撮ろう」とを差しした。
俊介は困った顔で私へ話した。以なら、もう来てしまったからと私を説得しただろう。そのは違った。
「母さん、今は帰って。約束していない」
話の向こうで久美子が泣き、嫁に言わされているのかと責める声が聞こえた。俊介は、これは自分の面会であり、勝に予定を変えれば次から娘に会えなくなると答えた。
久美子は写真館の予約料が無駄になるとった。俊介は、自分で決めた予約の費用は自分で負うしかないと言った。私が何度説しても届かなかった言葉を、息子自がにするまでかかった。
そのことで、私は俊介との復縁を考えたわけではない。彼が父親として成したことと、夫としてもう度暮らせることは別だった。私たちは紬の保護者として、必な連絡を続けた。
同じの、私は世代同居宅の改修を任された。依頼主は歳の女性で、息子夫婦と孫を自宅へ迎える予定だった。彼女は最初、族なのだから広い居と台所を皆で使いたいと話した。
私は族全員へ別々に希望を聞いた。息子の妻は、義母を嫌ってはいないが、仕事の話を聞かれない部が欲しいと言った。
依頼主自も、本当は朝くらいで静かにべたいがあると認めた。
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