"24年育てた息子の結婚式に、私の席はなかった" 第3話
返す荷物は4箱
《私は体調を崩していません。その説にわせるつもりはありません》
夫の頼みには、そう返しておいた。式を終えて帰った彦は「疲れた」と言って呂へ入り、私に何かを報告することもなく寝た。私は会の写真を頼まなかった。
翌朝、夫がかけてから、優斗の使っていた部をけた。机の横には医学が積まれ、子の背には、もう着ないと言いながら置いていった着が掛かっていた。息子が勤務先にい部へ移ったあとも、私がを通し、埃を払ってきた部だった。
本を棚からろすと、細い付箋が何枚もびしていた。読んだページの隅を折る癖は、子供の頃から変わらない。折れ目を直しかけたを止め、そのまま箱へ入れた。
必なものは自分で選び、自分のに置けばいい。
私は優斗に、残っている医学と類を送ること、全部で4箱になることをらせ、受け取れるを尋ねた。捨ててほしいものがあれば本に確認してからにするつもりだった。
《急にどうしたの。別に邪魔になってないだろ》
返事を読んで、箱の底へ詰めかけたタオルを持ち直した。邪魔だと言ったことがないから、世話をするもないとわれていたのだろう。
《今は自分ので管理してください。都のいいを教えて》
優斗はしばらく返事をしなかった。
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私は箱ごとにを分け、医学の入ったものだけ、底のテープをねた。
押し入れには息子の荷物とは別に、私が保管している類箱がある。そこから賃貸契約の控えを取りした。優斗が今の部を借りる、連帯保証の欄には私が署名していた。
申し込みの締め切りがいからと頼まれ、仕事の休憩に類を受け取りにったことを覚えている。契約者は優斗だったが、類のを確かめ、返送したのも私だった。
管理会社へ話をして、保証の変更を申し入れた。担当者は控えを確認したあと、すぐに私の責任をせるわけではないと説した。
「しい保証の方法を契約者様にご相談し、貸主様の承諾を得て続きする必があります。完までは、今の契約が続きます」
「分かりました。では、その相談を本へお願いします。これからの類も、まず本に送ってください」
私は帳に担当者の名と説をいた。1本の話で全部が終わるわけではない。それでも、次の類を当然のように私が引き受けることは、もうやめられる。
午、変更相談を受け付けたというメールが届いた。そのあと優斗から、箱は2の夜なら受け取れると返事が来た。私は送り状に自分の名と所をき、翌の集荷を申し込んだ。
その夜、優斗が話をかけてきた。
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番、管理会社から連絡があったと言った。
「保証を変えるって、何で急にそんな話をするんだよ」
「今は、自分でまいのこともえてほしいの」
「こっちは結婚したばっかりだよ。仕事だって忙しいの、ってるだろ」
私は玄関に並べた4箱を見ながら聞いていた。ねたテープの端を、優斗は見ない。箱が自分の部に届けば、誰かが運びやすいように詰めたことも、考えずにけるのだろう。
「仕事を休めと言っているのではないわ。管理会社と、自分で相談して」
「今までどおりでいいじゃないか。母さんが名をいてくれてたら、それで済むんだから」
「済むかどうかを決めるのは、名をくでしょう」
息子が息をく吐いた。私は話を持っていないほうので、に落ちたテープの切れ端を拾った。
「彩乃にも、何かあったら母さんに頼れるって言ってあるんだよ」
「では、その話もあなたから訂正してね」
言い終えてから、膝に置いたに力が入っていることに気づいた。優斗の役にちたかった気持ちまで、なくなったわけではない。だから、次の頼みを聞くに伝えなければならなかった。
「保証の変更も荷物の受け取りも、自分でめてください」
話の向こうで子が鳴った。優斗の声が、そこで初めて尖った。
「たった1の結婚式だろ。それと、これから助けてもらうことに何の関係があるんだよ」
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