"毎月20万円送っていたのに、82歳の母は皿を洗っていた" 第4話
届かなかったのは話だけか
健は画面の報告を母に見せた。
「この、会社のと話した?」
ふみは付を確かめたあと、首を横に振った。
「その頃の連絡は勝がしてくれたよ。私は話でく話せる状態じゃなかったから」
健は母に、勝の残した連絡も確かめたいと伝えた。ふみは類をね、夕方なら帰ってくるよ、と答えた。
そのの仕事を終えてへくと、勝がノートパソコンを卓へ置いた。メールの検索欄に昔の会社のアドレスを入れ、保してあったやり取りをく。
『母が肺炎で入院しています。兄に直接連絡を取りたいので、折り返しをお願いします』
本文には勝の携帯番号と、病院名がかれていた。健はスクロールするを止めた。兄に伝えるために必なことが、い文章にきちんとそろっていた。
返信は翌に届いていた。
『社には報告済みです。現張のため、今のご連絡は当で承ります』
「僕は、このメールを見ていない」
勝はうなずかず、次のやり取りをいた。数、もう度折り返しを求めている。返ってきた文面は、社は忙のため対応できない、というものだった。
「に会社へったこともある。受付から担当者を呼んでもらったけど、帰って待ってくれって言われた」
「そのも、僕がそう言ったと?」
「族の銭相談には取り次がない方針だって」
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勝は膝ので両を組んだ。
「頼みたかったのは、だけじゃない。母さんと話してほしかったんだよ」
健は返事を探したが、今こので言える説はなかった。勝のメールにかれた番号を自分の携帯へ登録し、そのでく話をかけた。卓の端にあった勝の話が鳴った。
「これが今の僕の番号だ。窓を通さずにかけてくれ」
「そっちからもな」
健は話を切り、うなずいた。
ふみが鉄の箱を持ってきた。通帳のから、折り目のついたを取りす。いくつかの話番号に線が引かれ、その横にさな文字で説が添えてあった。
『張』『担当者から連絡する』『のことで何度も話しない』
最のだけ、ほかよりゆっくりいたように見えた。
『息子をうなら、仕事の邪魔をしない』
「そう言われたんだね」
「おの会社も、うちのこともよくっているだった。私には確かめる相がほかにいなかったからね」
健は、なぜ信じたのかとは聞かなかった。自分も同じように、母は何も困っていないという報告を確かめずに受け取っていた。
ふみはを渡したが、青い計簿は箱へ戻した。
「話まで来ていなかったことにしないでおくれ。私たちは、かけたんだよ」
「分かった。記録を残して、確かめる」
勝の承を得てメールを保し、母のメモを撮した。
会社へ戻った健は、族への連絡業務を受けていた部署と、私な支払いの代業務との関係を調べるよう依頼した。過の担当者には、資料を確保するに連絡しないよう付け加えた。
母のメモにある番号のいくつかは、もう使われていなかった。それでも、勝が保した返信の署名と、管理会社に残る業務委託の控えを照らせば、当の窓は分かった。
翌、届いた覧を見て、健は2つの部署名に線を引いた。族への対応をした旧支援と、活費の振込先変更を扱った事務部だった。
別々の名が付いていたが、当の業務分担表では、どちらも同じ責任者の管理にあった。
話と。その両方を任せた相を、健はよくっていた。
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