"20年の仕送りを止めたら、義母の嘘が暴けた" 第11話
正の号が居に響き渡った。
「母さん、俺たちはおのおもちゃじゃない! づるでもない! ……度と、俺たちのに顔を見せるな!!」
正は千鶴のを力く引き、玄関へと向かった。
背から「正! 千鶴さん! 待っておくれよぉ!」と泣き叫ぶキミ子の声が響いていたが、は度として振り返ることなく、実のい引き戸をピシャリと閉ざした。
の青空の、千鶴の頬を撫でるたいは、どこまでも澄み切っていた。
実を脱したそので、内に戻った正は、助席に座る千鶴の顔を見つめた。
「……千鶴、本当にすまなかった。俺が、何も気づかずに……おに獄を背負わせていた」
正の目から、粒の涙が零れ落ちていた。男泣きに肩を震わせる夫に、千鶴は優しくハンカチを渡した。
「いいのよ、正さん。あなたが今、私のであのたちと完全に決別してくれた。それだけで、私のは報われたわ」
正は涙を拭うと、スマートフォンの親族グループLINEをいた。
「……すべてを終わらせる」
正の指先が、迷いなくキーボードを叩いていく。
数分、宅の親族グループLINEに、文の告発文が投稿された。
『親族の皆様へ。 本、母の自宅を訪問し、母が隠し持っていた資産の全貌を確認いたしました。 母は父の遺産である定期預千百万円、投資信託千百万円、さらに毎万円の賃貸アパート収入をにわたり完全に隠匿しておりました。
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がからの毎万円の仕送りは、活困窮のためではなく、母の個資産を守るため、そして妹の久美への個な遣いおよび孫の塾代として横流しするために使われておりました。 母は分な自活資産をしているため、がからの仕送りは本をもって【永久に止】いたします。 また、がを方に攻撃し、母から当な銭援助を受け取り続けていた久美に対し、過にがが肩代わりしたリフォーム代および諸経費の清算を求める準備をめております』
添付されたのは、先ほど撮した信託の残証と、通帳の確な写真データだった。
投稿から、わずか数秒。
グループLINEは、蜂の巣をつついたような騒ぎとなった。
『千百万の投資信託……!? キミ子さん、そんなを持ってたのか!?』 『遺族と賃収入だけで万以入ってるじゃないか! どこが活困窮なんだ!』 『正さん夫婦からもを毟り取って、それを久美に横流ししてたって……本当なのか!?』 『久美さん、あんた「お母さんが」って散々私たちを煽ってたけど、自分が遣いをもらえなくなったから騒いでただけじゃないの!』
親族たちからのりと軽蔑のメッセージが、濁流のように久美とキミ子のアカウントへ浴びせかけられた。
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それまで正夫婦を「酷な親孝者」と決めつけていた親戚たちが、瞬にしてのひらを返し、自らの欲と見栄のために親族を欺き続けていたキミ子と久美を激しく糾弾し始めたのだ。
そのの夕方、久美から正の携帯に数件の着信が入ったが、正はすべて着信拒否に設定した。
メッセージアプリに届いた『お兄ちゃんお願い、LINEを消して! 親戚みんなから話がかかってきてがおかしくなりそう! 私の旦にまでバレたら婚されちゃう!』という鳴のような懇願も、正は既読をつけることなく、そのままアカウントをブロックした。
数、正の叔母から千鶴の元へ話が入った。
「千鶴さん……本当にごめんなさいね。私、何もらずに久美ちゃんのに乗って、あんたたちを責めるようなことを言ってしまって……」
叔母は涙声で謝罪してきた。
叔母の話によると、久美は親族から完全に爪弾きにされ、夫にも母親から正にを無していた事実がれ渡り、庭内で激しい追及を受けているという。また、見栄を張って通わせていた子供の私の習い事や額な塾も、母親からの援助が途絶えたことで次々と辞めさせざるを得なくなっているとのことだった。
そして、キミ子。
所付きいで見栄を張るための資源を完全に絶たれたキミ子は、婦会や老会のすべての集まりから完全に姿を消したという。
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