"娘の十七万円を愛人に貢いだ夫の末路" 第5話
りりかの切羽詰まった声が、廊まで響いてきた。
「私だけだよ!周りの友達と比べて、こんなにないの!」
娘は、切実ないで、お遣いアップを夫に交渉しているらしい。
私は、い買い物袋を提げたまま、その声にを傾けた。
正直言って、相が直太である以、それは無駄な交渉に終わるだろうなと私は直にった。
娘が泣き叫ぶように言う通り、夫が娘に渡している額は異常だった。
普段、般ながもらっている平均な額の、半分以のお遣いしか渡していないのだから。
女子なら、友達とカフェにったり、流りのコスメを買ったりしたい頃だ。
文句を言いたくもなるのは、母親である私にも痛いほどよくわかった。
しかし、がの銭管理をしているのは、全てあの倹約主義者の夫なのだ。
私が計を預かることは許されず、私は毎決まった活費を渡されるだけだった。
当然、娘のお遣いの額を決める権限を握っているのも夫だ。
だから、娘のささやかな望が通るとは、とてもえないのであった。
それにしても、ここ最、休のたびにこういったの論が増えてきているなと、私はくじていた。
私もかつて、父親に対する反抗期はあった。
しかし、娘のりりかは、私の頃よりも遥かにく、そして真っ向から親に反抗しているとじている。
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その反抗の矛先となる相は、主に夫に対してであり、私に向かうことはほとんどなかった。
私も、客観に見て、夫のあれだけの代錯誤な亭主関ぶりなら、娘が反抗しても全くおかしくない、むしろ当然だとっていた。
しかし、私がそこでをしたところで、夫は私の見など最初から聞くを持たないだろうとっていた。
「女は黙っていろ」と言われるのがオチだ。
だから、私はこの数、の論には極力加わらないようにと、いつもので決めていたのだった。
私が論の真っ最に、い取りでリビングのドアをけてに入った。
すると、はダイニングテーブルを挟んでったまま、真向から激しく睨みっていた。
リビングの空気は、ピンと張り詰めていた。
「お遣いを増やして欲しいだって?馬鹿馬鹿しい、笑わせるな」
夫は、腕を組み、娘を見すように酷な声で言った。
「おのような子供が、なけなしのをどう使うか、俺はこれまでずっと見てきたよ。くだらない雑誌や菓子ばかり買って、無駄遣いのオンパレードじゃないか」
夫は、娘の過の些細な買い物を持ちして、徹底に否定した。
「そんなことない!友達と休にかけるのにも代やご飯代でおがかかるし、学のプロジェクトで文具や材料も買わなきゃいけないの!」
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娘は、必にいがった。
「限られたおので、全部自分で計算して管理しているし、無駄遣いなんて絶対にしてない!」
娘の目には、悔し涙が浮かんでいた。
「いい加減にしろ。そんなのは、ただの言い訳に過ぎない」
夫は、娘の主張をで笑いばした。
「本当にが必だと言うなら、その必性をつつ、俺が納得できるようにきちんと説してみろよ。たく、最は親に向かっててつくことがくなったな」
夫は、苛ちを隠せない様子で、舌打ちをした。
「体、誰に似てこんなに育ったんだか」
夫は、そう吐き捨てた、ゆっくりと首を回し、部に入ってきたばかりの私に向かってたい線を送ってきた。
その目は、まるでこの状況の全てが私が悪いかのようであると言いたげだった。
私は、夫のその理尽な線に、今まで抑えていたが爆発しそうになった。
私は、買い物袋をテーブルのにドンと置いた。
私は、夫の目を真っ直ぐに見つめ返した。
「ちょっと、それがどういう?私が悪いって言うの?」
私は、努めて静な声を保ちながら、しかしはっきりと反論した。
「体、私だって今の話なら、りりかの方だわ」
私は、娘の隣にち、彼女を庇うように言った。
「確かに、今のの女の子のお遣いにしては、あなたが渡している額はなすぎるもの。
代が違うのよ」
私は、論に加わる気はなかったという自分の決を破り、さすがに言わせてもらいたかった。
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