"レジ打ちの妻は恥ずかしい" 第14話
の嫁としての自覚が、根本から欠如しておりますのよ!」
悦子は勝ち誇ったように胸を張り、宗様を見つめた。 自分が「名の名誉を守る正義の母親」であると信じて疑わない顔だった。
宗様は何も言わず、く眉に皺を寄せたまま、私に向き直った。
「千さん。君の言い分を聞こう」
「はい」
私はく礼し、黒いファイルから枚目の類を取りした。
「まず、お義母様が私の実へ乗り込んでこられた際の件です。お義母様は『挨拶に伺っただけ』とおっしゃいましたが、隣民名が、玄関先でお義母様が鳴り散らしていた暴言をはっきりと証言してくださいました。『スーパーのレジ打ちのような底辺の仕事を辞めさせないなら、持参百万を包め』『普請の貧相な血筋』。その号により母は倒れ、所の方が救急を呼んでくださったのです。これはすでに、脅迫および傷害の疑いとして、実を管轄する警察署へ被害届の相談を受理していただいております」
「け、警察……!? 被害届ですって!?」
悦子の顔から、さっと血の気が引いた。
「な、何を馬鹿なことを! 内の話しいに警察を持ちすなんて、品な脅しはおやめなさい!」
「内ではありません」
私はたく言い放った。
「まだ籍も入れていないのに無断で押し入り、暴言を吐いてを病院送りにしたのですから、派な事件です。
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……ですが、私が今お話ししたい本題は、これだけではありません」
私はファイルをめくり、つの束に分かれた分い類をテーブルのに並べた。
つ目は、消費者融社からの契約細と、リボ払い百万円の残証。 つ目は、万円の級腕計と、万円のオーダーメイドスーツの領収。 つ目は、式から届いた百万円の見積と、百万円の請求。そして、その余にかれた翔平の直メモの拡コピー。
『千の貯:380万』 『①:200万(千座より)』 『リボ残債:余った祝儀から返済に充当』
「……翔平。これは何だ」
宗様の声が、をうような音へと変わった。 その威圧に、翔平の肩がビクッとねがった。
「あ……いや、それは……その……」
「翔平さんは、私に『俺の稼ぎだけでわせてやる』『おみたいな女をの嫁にしてやるんだから、仕事を辞めろ』とおっしゃいました」
私は類を枚ずつ、宗様と悦子の目のに突きつけた。
「ですが、居の敷礼万円、代万円、式の付万円は、すべて私の個座から支払われています。翔平さんは共同座にわずか万円入れたきり、切の支払いを放棄していました。 それどころか、営業チーフとしての見栄を張るために消費者融から借をね、百万円い計を買い、そのすべてのツケを、私がスーパーのレジ打ちでかけて必に貯めた百万円の定期預から巻きげて穴埋めしようとしていたのです」
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「な……っ!?」
悦子が絶句し、目を見いて翔平を見た。
「翔平……これ、本当なの!? あなた、借なんて……! そんなもの、あるわけないでしょう!?」
「ち、違うんだ母さん! これは……な替で、営業の成果がればすぐに返せるで……!」
「返せる見込みなど、どこにもありませんでした」
私は容赦なく言葉をねた。
「翔平さんの取りは万円。リボ払いの々の返済と消費者融の利息だけで、毎万円が消えています。そこから居の賃を払えば、活費など円も残らない。 だからこそ、翔平さんは私を専業主婦にして庭内に閉じ込め、私の貯を管理に置き、さらにはお義母様を使って私の実から『持参百万円』を脅し取ろうとしたのではないですか?」
「違う! 違う、俺はそんなこと……!」
翔平は顔面蒼になり、脂汗を滝のように流しながら叫んだ。
「だいたい、おだって納得してをしてただろ! 結婚するんだから、お互いの貯を使うのは当然じゃないか! それを今さら親族ので晒し者にして……俺のプライドをどれだけ傷つければ気が済むんだよ!」
「おは、まだそんな恥らずな寝言を言っているのか!!」
ドォン!!
宗様が、割れんばかりの勢いでテーブルを両で叩きつけた。
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