"「会計は嫁」の還暦祝いと18万6740円" 第6話
私は過の記憶を辿るように言った。
「5に4万。その次は7万。次は10万以。それ以にもお盆や正。誰かの昇祝い」
私はいつく限りの、田の事会をにした。
私は夫を真っ直ぐに見つめた。
「来返す、ボーナスで返すって言って、あなたが私にて替えさせたお。全部でいくらになるか計算したことある?」
浩司の表が、はっきりとこわばった。
私は淡々と事実を告げた。
「そう、それは私は経理だから、5からの自分のカード細全部遡ってせるよ」
浩司は息をんだ。
彼のので、過の未払いが猛烈な勢いで計算されているのが分かった。
総額で数万。
いや、100万にいかもしれない。
浩司の顔が、昨レストランで伝票を見た以にくなっていく。
浩司は怯えたようにすがる。
「待ってくれ。まさか全部、今すぐ返せっていうのか」
夫を見て、私は首を横に振った。
「そういう話じゃない」
浩司は戸惑う。
「じゃあなんだよ」
私ははっきりと求した。
「あなたが私に何をしてきたか。自分自で過の細を見て、ちゃんと確認してって言ってるの」
浩司は呟いた。
「確認って」
私はい調で言った。
「あなたは私の善を、自分の見栄のために使い込んだのよ」
浩司は反論しようとをきかけたが、何も言えなかった。
苗ちゃんからの話でった事実を、私はあえてここでは言わなかった。
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彼自がどれほどの嘘をねてきたか。
それを数字というかぬ証拠で、自分自に突きつけさせるためだ。
私はちがった。
「自分で自分の嘘と向きって。話はそれからだから」
私は自分の部へと向かった。
振り返らなくても分かる。
残された浩司は、テーブルに伏せたスマートフォンを今度は震えるでき直しているはずだ。
彼の虚栄で作られた砂の楼閣は、もう完全に崩れっていた。
あの修羅から1週が過ぎた。
夫の浩司は帰宅すると、すぐに自分の部へこもるようになった。
私が突きつけた、過の細を確認しろという言葉。
彼はそれを、ひどく真面目に実していた。
古い通帳、クレジットカードのWeb細、過の計簿アプリ。
彼自が何にいくら使い、いつ私へて替えさせたのか。
リビングのテーブルには、彼がきした殴りきのノートが置かれるようになった。
私はそれを見ても、何も伝わない。
自分で計算し、自分の嘘の総量を直することが彼に課した最限の責任だからだ。
そんなの午。
義母の美代子から、私のスマートフォンにいメッセージが届いた。
「し、2だけで会えませんか?」
謝罪か、それとも言い訳か。
私は迷った末に返信した。
「駅の喫茶なら」
約束の午3。
喫茶の奥の席に、美代子はすでに座っていた。
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還暦祝いの席で見せた、主役としての華やいだ雰囲気はどこにもない。
どこか肩を落とし、急に老いたように見えた。
私が向かいの席に座ると、彼女はさくをげた。
「急に呼びして、ごめんなさいね」
私は静かに返した。
「いえ、お義母さんから直接お話があるなら、伺うとっていましたから」
員がコーヒーを2つ運んできた。
カップの置かれるカチャリという音だけが、気まずい空に響く。
美代子はコーヒーにはをつけず、私の顔をじっと見た。
「苗から聞いたわ」
私はく答える。
「そうですか」
美代子はうつむきがちに言った。
「浩司があなたのおを当てにして、親戚ので見栄を張っていたこと。私本当にらなくて」
そこで言葉を切り、美代子は自分の膝ので両をく組んだ。
彼女は震える声で言った。
「私はね、嫁が払うものだとってた」
その言葉に、私は静かに問い返した。
「どうしてですか?」
美代子は線を落とし、ぽつりぽつりと話し始めた。
「浩司がそう言ってたし。エミさんは稼いでいるから、親族の集まりは夫婦ですって」
そして、美代子はゆっくりと顔をげた。
「あなたも、ずっと断らなかったでしょう」
その線には、責めるはない。
ただ純粋ない込みによる疑問があった。
美代子は続ける。
「毎回あなたが自分のカードで払ってくれていた。
嫌な顔を1つせずに」
私はく答える。
「はい」
美代子は絞りすように言った。
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