"「会計は嫁」の還暦祝いと18万6740円" 第12話
しかし今は違う。
2で話しい、2で納得した額を、自分たちので支払う。
その当たりの続きが、今の私にはとても価値のあるものにえた。
親族からの評価という得体のれない怪物は、確実に私たちのから追いされようとしていたのだ。
数の夕方。
私が仕事を終えて最寄り駅の改札を抜けると、柱のからに声をかけられた。
「エミさん」
私はち止まって振り返る。
そこには義母の美代子がっていた。
コートのポケットに両を突っ込み、周囲を気にするように落ち着かない様子だ。
約束もなしに私の通勤経で待ち伏せをするなど、今まで1度もなかったことだ。
私が尋ねる。
「お義母さん、どうしたんですか?」
美代子は挨拶もそこそこに、持っていたハンドバッグからい封筒を取りした。
そして私の目のへ突きした。
「これ2万円。返してちょうだい」
私は封筒を受け取らず、姑の顔を見た。
「何のおですか?」
美代子は苛ったように声を潜めた。
「おじさんへの築祝いよ」
彼女はまくしてる。
「浩司が3万円しか贈らないって言うから、私がわざわざ自分の貯をろして、2万円を別の封筒でおじさんに渡してきたの」
私はさくため息をついた。
先の浩司の通告を、このは全く理解していなかったのだ。
私は静かに指摘する。
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「だからそれは、お義母さんが自分で補填したお祝いですよね」
美代子の声がしだけきくなった。
「違うわよ!」
彼女は自分の為を正当化する。
「浩司の名で渡したのよ。浩司たちが忙しくて準備できなかった分だって言って、私がて替えておいたの」
て替え。
その言葉を聞いて、私はの底から呆れ果てた。
彼女は自分の顔と息子の顔を保つために、頼まれてもいないおを勝に支払い、それを今私の個の財布へ請求しに来たのだ。
浩司を通せば計からはせないと断られるのが分かっているから、直接私から回収しようとしている。
恩着せがましい言葉が続く。
「私が2万円したおかげで、親戚のであなたたちが恥をかかずに済んだのよ」
美代子は封筒を押し付けるように言う。
「だからこの2万円は、エミさんが払いなさい」
彼女は私の顔を睨む。
「あなた自分の料があるんだから、それくらいせるでしょう」
私は突きされた封筒を、静かにで押し返した。
「払いません」
美代子は目を丸くした。
「はあ?」
私はきっぱりと告げた。
「お義母さんがおじさんに5万円と約束したのも、勝に2万円をしたのも、お義母さん個の見栄です」
私はややかな線を向けた。
「私には関係ありません」
美代子の顔がりで朱に染まる。
「私だって暮らしなのよ!2万円なんて、ポンとせるわけないじゃない」
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私は正論をぶつけた。
「せないなら、最初から約束しなければよかったんです」
美代子は言葉に詰まった。
しかし彼女の虚栄は、そこで引きがることを許さなかった。
美代子は私を睨みつけた。
「浩司に言うわよ」
彼女は脅すように続ける。
「あなたがこんなにたい嫁だって、浩司に言ってやるわ。今からあなたたちのにくから」
脅しのつもりだったのだろう。
夫に言いつけると言えば、私が慌てておをすとったのだ。
私は表を変えずに頷いた。
「どうぞ。今彼も帰宅しているはずですから」
美代子は瞬ひるんだが、引っ込みがつかなくなったのか、無言で私のを歩き始めた。
自宅までの10分、私たちは言もを利かなかった。
玄関のドアをけると、リビングからテレビの音が聞こえてきた。
私が靴を脱いでいると、奥から浩司が顔をした。
「おかえり。あれ?母さん」
浩司は私のろにつ母親を見て、目を丸くした。
美代子は息子の顔を見るなり、堰を切ったようにまくして始めた。
「浩司、聞いてちょうだい。この本当にいやりがないのよ」
リビングにがり込んだ美代子は、先ほど駅で私に突きしたい封筒を今度はテーブルのに叩きつけた。
「おじさんのお祝い。私が2万円て替えて渡してあげたのに、このったら1円も払わないって言うのよ」
浩司は封筒と母親を交互に見比べ、それから私を見た。
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