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"消された母親席" 第3話

これでようやく肩の荷がりる。

これからは夫と、穏やかな老を過ごせる。

そうった矢先、優太は申し訳なさそうな顔で切りしたのだ。

「結婚式の費用、し援助してくれないかな」

代と剛は、つ返事で百万円を用した。

さらに、居となるマンションのりないと聞かされた。

代は、老のためにと貯めてきた蓄えのから、百万円を迷わず差しした。

それだけではない。

結婚活がし苦しくてという優太の言葉に、代はく胸を痛めた。

万円の仕送りを、今までずっと続けてきた。

学費、結婚資宅資、そして活援助。

護師として必に働き、そのを削って息子に与えてきた額は、総額で百万円を優に超える。

その全てが、代の血と汗の結晶だった。

夜に帰宅したの、夫の温かい声がに蘇る。

「今も遅くまで変だったな。温かいお茶を淹れたぞ」

元公務員の夫の剛は、そんな代をいつも黙って支えてくれた。

代が夜に帰宅すると、リビングには必ず温かいが灯っていた。

剛が優しい笑顔で迎えてくれるのだ。

というい結婚活。

このが隣にいてくれたからこそ、どんな苦労も乗り越えられた。

お互いを尊し、く信頼しってきた最のパートナーだ。

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その全ての々が、千の「体育座りで分」というたった言で、無価値なガラクタのようにじられた。

どうして、なぜ、私が何をしたというのか。

これまでの献は、息子夫婦にとってただ搾取するための権利でしかなかったというのか。

のあのたい瞳の奥にじた、得体のれない軽蔑の

それは、代が汗垂らして稼いだおだけが目当てだったということなのか。

代というそのものには、何の価値も見していなかったということなのだろうか。

もしそうだとしたら、私の体何だったというのだろう。

代の元が、ぐらりときく揺れた。

えば、あのすでに亀裂は始まっていたのだ。

祝福ムードに浮かれて、代が気づかないふりをしていただけだった。

嫁である千の本性は、結婚式の準備が始まった当初から、その酷な片鱗を覗かせていた。

息子たちが結婚を決めてほど経った、あるの午のことだった。

が集まっての、最初の打ちわせの席でのことだ。

は、式の豪華なパンフレットを広げながら、るい声で切りした。

「お義母さん、結婚式の席のことなんですけど」

代は、何も疑わずに微笑みながら尋ねた。

「ええ、何かしら」

は、代の目をまっすぐに見つめて言った。

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「お義母さんは郎側の主賓席ではなくて、方の友たちともれた席で丈夫ですよね」

その言葉はあまりにもさらりと、何の悪も含まれていないかのような調で発せられた。

だからこそ、代は瞬そのを理解できなかった。

代は、戸惑いながら千に聞き返した。

「ええ、ろの席でも……私は優太の母親だから、普通はの方の席に座るものじゃないかしら」

は、しも悪びれることなく、にこやかに言葉を続けた。

「もちろんそうなんですけど、お義母さん、ご友もそんなにくいらっしゃらないと優太さんから伺いましたし。でしたら、ろの方で静かに見ていただく方が、お義母さん自も気楽で楽しめるんじゃないかといまして」

見、代を気遣っているかのような言葉だった。

だが、その裏には「あなたは主役ではない」という酷なメッセージが込められている。

「あなたのは私たちの華やかな台にはそぐわない」という確な線引きと拒絶が隠されていた。

代は、助けを求めるように息子の優太を見た。

しかし優太は、パンフレットから目をげることもなく、気のない返事をした。

「千が母さんのことを考えてそう言ってくれてるんだから、それでいいだろう。母さんもその方が気楽でいいよな」

妻の方をする息子の姿に、代の胸がちくりと痛んだ。

母親がこれほど困惑し、傷ついているというのに、優太は全くに介す様子がない。

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