みかん小説
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"完璧な夫に給料を突き返した朝" 第7話

さらに、その横にきのメモを枚置いた。

・義母への例仕送り:50,000円(亮介の約束・毎25振込指定) ・今分の費・雑費予算:45,000円(あたり1,500円計算の最限度額)

計、百円。

そして最に、赤ペンで囲んだ枚の請求を、テーブルの央に鎮座させた。

・義母の陸温泉旅特別賛助:100,000円(本に振込希望との催促あり) ・健太の期集特訓講座費用:120,000円(本15最終締切)

計、百円。

取り万円の座に対して、今確定している支払い、百円。 マイナス、百円。

私はめた麦茶をみ、子の背もたれにを預けた。 数字は嘘をつかない。 も、見栄も、親孝の美談も、すべて削ぎ落としたに残る徹な事実。

これを、亮介は「細かい数字」と呼び、「俺を煩わせるな」と切り捨ててきたのだ。

スマートフォンが、また鳴った。 今度は義母からだった。 【朋美さん、旅代の振り込み、まだかしら? 旅会社から確認の話が来ているのよ。お昼までにはお願いね】

私は返信しなかった。 ただ静かに、通をスワイプして消した。

からは、私の仕事ではない。

半。 玄関のドアが、いつになく荒々しい音をてていた。

ドカドカという音が廊に響き、リビングの引き戸が乱暴にけ放たれる。

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「朋美! おい、朋美!」

スーツの着を脱ぎ捨て、ネクタイを緩めた亮介がっていた。 いつもならえられているはずの髪が乱れ、額にはじっとりと脂汗が浮いている。 その顔には、困惑と、それ以に「自分のプライドを傷つけられた男」特りが貼り付いていた。

「なんで話にないんだ! 仕事だぞ!? 何度も着信入れただろ! 何なんだよ、今朝のあのメッセージは!」

亮介はでまくしてながら、ダイニングテーブルへと股で歩み寄ってきた。 には、スマートフォンを握りしめている。

万、全額座に戻ってるってどういう冗談だよ! 同僚に見られたらどうするんだ? 『おのところ、嫁に料突き返されたのか』なんて言われたら、俺のがないだろ!」

私は子に座ったまま、静かに亮介を見げた。

「お帰りなさい、亮介さん。お疲れ様」 「お疲れ様じゃないよ! 説しろって言ってるんだ! 振り込みをミスったのか? それとも何かの抗議か? 俺が昨、母さんの旅代の話をしたからスネてるのか?」

亮介はイライラと貧乏揺すりをしながら、私のった。 そして、フッと馬鹿にしたような笑みを漏らした。

「……はあ、わかったよ。君が言いたいことはわかる。最も買ってないとか、友達とかけてないとか、そういう満が溜まってたんだろ? いいよ、わかった。

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の母さんの万、万に減額してもらうよう俺から言っとくからさ。その浮いた分で、君も何か好きなもの買いなよ。美容院でもってさ。それで打ちにしよう。な? だからくそのを自分の座に移して、支払いを済ませてくれよ。今に母さんに振り込まないと、俺が恥をかくん……」

言葉が、途で途切れた。

亮介の線が、テーブルのに隙なく並べられた類のに落ちたのだ。

「……何だよ、これ」 「今の請求よ」

私は淡々と言った。 声のトーンをつも荒らげず、ただ仕事の引き継ぎをする事務員のように。

「あなたが今、会社で稼いできてくれた万円。その使い覧。全部、原本を揃えておいたわ」 「だから……こういう細かい数字をいちいち俺に見せるなって……」 「いいえ、今からはあなたが見るのよ」

私はがり、テーブルの番端にあるローンの通を指差した。

「まず、このマンションのローン。千円。引き落としは。あなたの与振込座と同じだから、残がないとブラックリストに載るわね」 「そ、そんなのわかってるよ。いつも引き落とされてるだろ」 「次。あなたの、ヴェルファイアのローンが万円。任保険と駐代が千円。これもに落ちるわ。放したくないなら、絶対に払わなきゃいけない千円」

亮介の喉仏が、さくした。

「次。

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