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"偽りの仕送りと緑の通帳" 第4話

庭を守り、事と育児をに引き受けてきた自負はあっても、直接な現を稼いでいないという負い目は、どうしてものどこかにを落としていた。

だが、だからといって義母からこれほどまでに性を否定され、畜のように扱われる筋いなどあるはずがない。

君代は、私が言い淀むのを見ると、格好の獲物を見つけた猛獣のように目をぎらつかせ、さらに攻撃のめてきた。

専業主婦である私を目の敵にし、庭内のあらゆるを私の責任にして酷に罵倒する。そして、その矛先は再び奈々へと向けられるのだ。

「それにしても何よ、あの奈々の仕事は。老の世話をして、徘徊する寄りのご嫌取りをするしか能がないなんてねぇ。やっぱり卒のじゃ、そういう単純な底辺の仕事しか就けないのよね。に、親が無能だと子も無能に育つっていう見本だわ」

を塞ぎたくなるような暴言の数々。

私は激しい痛と吐き気を覚え、こめかみを押さえながら、ただそのをやり過ごすしかなかった。義母と接触するは、私にとってまさに精神を削り取られる拷問そのものだった。

義母の君代が、私たちに対してこれほどまでに酷で攻撃な態度を取り続ける方で、男夫婦――つまり浩の兄夫婦に対しては、まるで正反対の執着を見せていた。

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正確に言えば、男の嫁である恭子さんに対して、義母はある「法求」を突きつけていたのだ。

から、君代は膝の関節を悪くし、腰の痛みを訴えるようになっていた。

くまで歩くことが難しくなり、所のスーパーや病院へくのにも押しが必な状態だった。義母はその「の悪さ」を最の免罪符にして、男夫婦に対して毎万円ものを仕送りとして求していたのだ。

そして君代は、その仕送りのを、自らの権威を誇示するための最の武器として利用していた。

「すごいでしょ? 恭子さんのところはね、毎きっちり万円も、この私に仕送りしてくれるのよ。あんたたちみたいなケチで甲斐性のない庭と違って、さすがは男のよねぇ。やっぱり、きちんと仕送りをして親を養える庭こそが、本物の族ってものよ」

義実を訪れるたび、君代は通帳の入ったタンスの方向を顎で指しながら、悪な笑いを浮かべて自を繰り返した。

その顔は、者を見し、自らの優越に浸る醜い欲望で満ち溢れていた。

「仕送りもしないようなはね、族としての絆がないのよ。けないわねぇ、親に万の杯もせないなんて」

そう言われるたびに、私たちは義母の言う「族の枠組み」から容赦なく蹴りされているのだという現実を、骨の髄まで痛させられた。

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しかし、どう考えても、今の計から毎万円ものを義母に差しすことなど、逆ちしたってできっこなかった。夫の与はカットされたままであり、々の費や費を削りに削って、ようやく毎の赤字をさずにやりくりしているのだ。

もし、に毎万円をやすやすと捻できるだけの余裕があるのなら、私は真っ先に奈々を学へ学させてやりたかった。娘のを叶えてやりたかった。

そううたびに、義母に対する憤りと、娘に対する申し訳なさで、私の胸は張り裂けそうになった。

そんなある、義父の命の法の打ちわせのため、私たちは久しぶりに義実を訪れることになった。

しかし、玄関の引き戸をけてを踏み入れた私たちを待っていたのは、義母による徹底な「無」だった。

「お母さん、こんにちは。ご無汰しております」

私が靴を揃え、丁寧にげても、居の座子に座った君代はテレビの画面を見つめたまま、ピクリともかない。挨拶を返すどころか、こちらのそのものが目に入っていないかのように、線すらわせようとしなかった。

私は苦しい沈黙に胃を痛めながらも、台所へ入ってお茶の準備を始めた。

には、し遅れて到着した義姉の恭子さんも座っていた。

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