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"夫の毒膳と孫の告発〜元科捜研妻の科学鑑定〜" 第11話

私は届いたを度も最まで読むことなく、庭のドラム缶のに放り込み、ライターのをつけた。

蓮の炎が便箋を包み込み、黒いとなって夜空へといがっていく。国彦と過ごしたくのいも、写真も、すべてその炎のにくべて焼き尽くした。

その、私は弁護士を通じて国彦との婚調を速やかに成させた。

陽太名義の座から横領されていた遺産の補填、そして私への精神苦痛に対する損害賠償として、自宅のと建物の所権を完全に私へ譲渡させる公正証を作成させ、法な縁を完全に清算した。

国彦から渡されていた毒入りのサプリメントを完全に断ち、自宅で自ら作った無添加の事を規則正しく摂るようになると、私の体は驚くほどのさで回復していった。

朝起きたの激しい目眩は嘘のように消えり、の奥を覆っていた鉛のようなみも散した。数ヶが経つ頃には、以のように所を元気に歩き回り、陽太と公園を駆け回ることができるまでに体力を取り戻したのである。

「これからは、私がたったで陽太を育てげていくんだわ」

そう固く決した私に、科捜研の所が温かいを差し伸べてくれた。

かつての分析官としての見と、今回の凄惨な犯罪被害の当事者としての経験を活かし、民の犯罪被害者支援センターにおける理・活カウンセリングのアドバイザーとして復職しないかと声をかけてくれたのだ。

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週に数、同じように条理な犯罪に傷ついた々の声にを傾ける仕事は、私のにたなきがいと誇りを与えてくれた。

休の夕方には、あの苦しい々を支えてくれた所の主婦仲たちと緒に、域の公民館で盆踊りの練習に汗を流している。

「礼子さん、本当に顔が良くなって若返ったわね!」

仲たちから屈託のない笑顔を向けられるたび、私はの底からを実し、笑い返すことができるようになった。

そして、何よりも私のである陽太は、すくすくと真っ直ぐに、優しいに育ってくれている。

幼稚園の卒園文集に、陽太は覚えたてのひらがなで力くこうき記していた。

『ぼくのゆめは、かっこいいけいさつかんになることです。おばあちゃんや、こまっているひとを、ぜったいにまもるからです』

その文集のページを指で撫でながら、私の目から自然と温かい涙が零れ落ちた。

唯、結さん。あなたたちが命懸けで遺してくれたこの子は、こんなにも派に、いを持って育っているわよ。

息子夫婦が注ぐはずだった無限のを、これからは私自がに注ぎ、陽太を派に育てげていく。

どんなにい暗に突き落とされようとも、真実のは決して消えることはない。

「おばあちゃん、くこう! 公園でサッカーしよう!」

玄関でスニーカーを履いた陽太が、元気いっぱいに私を招きしている。

「はいはい、今くわよ」

私はエプロンをし、鏡ので満面の笑顔を作ると、する孫の待つあふれるの世界へと、堂々とを向いて歩みしたのである。

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