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"母の還暦祝いで家を奪おうとした夫" 第13話

私の譲歩と母のを同と呼び、あのを族の未来と呼ぶために。

私はペンを取り、招待客リストの最に名をつき加えた。

『まゆ』

佐藤さんは目を丸くした。

「本気?あの女を呼ぶの?」

私はペンのキャップを閉めた。

「彼女、サプライズが欲しいんでしょう」

佐藤さんはごくりと唾をみ込んだ。

私はその名をじっと見つめながら、が凪いでいるのをじた。

鍋のを沸騰させるには、だけではりない。

自らをすが必なのだ。

会社のファミリーデーの。

湯には、さなケーキやフルーツが並べられていた。

総務部が温かい雰囲気を演するために、『ご族のサポートに謝します』とかれたを壁に貼っている。

その文字を見て、し笑いそうになった。

くの女性の苦労は、最に「サポート」という言葉に折りたたまれ、壁に貼られて記撮されるだけなのだ。

レオはどの族よりもく到着した。

いブルーのシャツを着て、控えめに輝くカフスボタンをつけていた。

にはお菓子の箱をつ。

受付のさんが駆け寄ると、彼は笑顔でそれを渡した。

「いつもゆかがお世話になっています」

彼はで私をそう呼ぶのが好きだ。

親しみやすく、自然に見えるから。

ケーキのそばにつ佐藤さんが、コップを握り潰しながら声で言った。

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「鳥肌がつわ、本当」

彼女は顔をしかめた。

「とばっちりはごめんだからね」

私は資料を理しながら言った。

「焦らないで。焦げるわよ」

佐藤さんはため息をついた。

「あの笑顔を見てると、私のフライパンをあいつのに叩き込みたくなるのよ」

私は笑いをこらえた。

「あのフライパン、かったんでしょう?」

佐藤さんは秒ほど固まり、吹きしそうになるのをこらえた。

イベントの半は順調にんだ。

部の挨拶、族の見学、やかな歓談。

レオの振るいは完璧だった。

私の机にアレルギー薬があることを覚え、残業のは温かいお茶をむことをっていた。

私が担当したプロジェクトの名まで空で言えた。

周りのたちは皆、く頷いていた。

「ゆかさんの旦さん、本当に気が利くね」

「ゆかさんがいつも落ち着いて仕事できるのも、でのサポートがあるからだね」

「これぞ理の夫だよ」

褒め言葉がってくるたびに、レオの背筋はさらに伸びていくようだった。

彼は拍ので、たっぷりとを吸ったのように葉を広げ、目尻を輝かせていた。

イベントの終盤、族の仕事をどうサポートしているかを話すコーナーがあった。

本来は形式なもので、適当な挨拶で終わるはずだった。

しかし指名されたレオは辞退することなく、ごく自然にちがった。

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彼はマイクを握り、私を見つめた。

誰もが誤解するほど優しく、甘い線だった。

彼は堂々とした声で話し始めた。

「特別なことは何もしていません」

彼は微笑みながら、言葉を続けた。

「結婚で番切なのは、理解しうことです」

彼はゆっくりと、説得力を持たせて語った。

「ゆかの仕事が忙しい分、僕がのことや老の世話をしめに引き受ける。そうすれば彼女はしてにめますから」

拍が湧き起こった。

私も緒に拍をした。

のひらが痺れるほどく。

彼は続けた。

「彼女は々がりで、何でもで抱え込もうとします」

彼は胸にを当てて、言った。

「でも、夫婦は同体です」

彼は会全体を見渡した。

「彼女の母は僕の母であり、彼女のは僕のなのですから」

その言葉がた、潮だとった。

私はを挙げた。

周囲の線が斉に私に集まる。

レオは瞬戸惑ったが、すぐに笑顔を作った。

「ゆか、何か補でもあるのかな?」

私はちがり、静かな声で言った。

「今、私の母はあなたの母だと言ってくれたこと、とてもしたわ」

レオは得げに答えた。

「当然のことだよ」

私は頷いた。

「ちょうどいい会ね」

私は彼を真っ直ぐに見つめた。

「来週の母の誕会、あなたが番準備に奔してくれているわ」

私は周囲の々を見回した。

「みんなあなたの気配りを褒めているし、せっかくだから今ここで、今どうやって母の世話をしていくのか話してくれない?」

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