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"母の還暦祝いで家を奪おうとした夫" 第23話

どうぞ座って」

私は皆に聞こえるように言った。

「レオの友は私たちの友ですから」

親戚たちはその言葉を聞いて、「ああ、仕事関係のか」と納得したようだった。

まゆの私を見る目が、わずかに揺した。

彼女は、私が取り乱し、彼女を鳴りつけ、皆ので恥をかかせるだろうと予していたのだ。

自分は憐でかわいそうな女を演じて反撃する準備ができていたのに。

まさか私が彼女のために子を引くとはっていなかったのだろう。

相が予通りにかない、は最もパニックに陥るのだ。

佐藤さんが私の横で声で呟いた。

「あの女の顔、底が抜けたフライパンみたいになってるわよ」

私は彼女の靴を軽く蹴ってを閉じさせた。

まゆは結局、つ目のテーブルの、レオからくない席に座った。

座るなり彼女はスマートフォンを取りして、メッセージを打ち始めた。

レオのスマートフォンがすぐにったが、彼は画面を見ようとしなかった。

義母がまゆのに気づいた。

最初はただのクライアントだとっていたようだった。

だが、自分の息子がその女を見る目が普通ではないことに気づき、徐々に顔を変えていった。

姑というき物は、嫁の実の財産については平気でとぼけるくせに、息子の周りの女については驚くほど鋭いのだ。

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お茶を注ぐふりをして、義母はレオを部の隅に引っ張っていった。

私はしれた所にっていたので、全部は聞こえなかった。

だが、いくつか断片な言葉がに入った。

「あの女、誰なの?プロジェクトの関係者?嘘おっしゃい」

義母は声を潜めて問い詰めた。

「今がどういうか分かってるの?の件が決まるまで、絶対に余計な問題を起こさないでちょうだい」

レオは青ざめた顔で言った。

「母さん、声がきい」

義母は語気をめた。

「いいこと?でどう遊ぼうと勝だけど、計画の邪魔だけはしないでちょうだい」

私は目を伏せた。

義母にとってだったのは、息子の結婚活が清廉潔であることではない。

の乗っ取り計画が成功するかどうかだったのだ。

その言葉、しっかりと録音させていただいた。

しれた所から、まゆもを見ていた。

声は聞こえなくても、義母の表からある程度察しがついたのだろう。

グラスを握る彼女の指がくなり、ネイルのストーンが照のでたくっていた。

彼女は自分が、彼に待ち望まれた未来だとっていたのに。

いざ蓋をけてみれば、姑からは厄介者扱いされ、邪魔者だとわれていることに気づき始めたのだ。

私はまゆのそばに歩み寄り、温かいお茶の入った湯呑みを彼女のに置いた。

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彼女は顔をげ、挑発な目で私を見た。

「ゆかさんは随分とが広いのね」

私は微笑んだ。

「来客をもてなすのが礼儀ですから」

彼女は探るように聞いた。

「私が誰だか気にならないの?」

私は答えた。

「気になるわ」

私はややかに続けた。

「でも、あなたがどうやって自分のを説するのか、そっちの方が興あるわね」

私はそれ以彼女を追い詰めず、くるりと背を向けて歩きした。

彼女が耐えられないことは分かっている。

のしがりたくて仕方がない女は、誰からも相にされないこと、台を与えられないことを何よりも恐れるのだ。

今ここに来たのは隠れるためではなく、を見せつけるため。

それなのにただの般客として扱われれば、自ら声をげるしかなくなるのだ。

案の定、しばらくして彼女は席をち、レオの元へ向かった。

は廊の隅にち、声は抑えられていたが、激しく言い争っていた。

佐藤さんがフルーツの盛りわせを持つふりをして通りかかった。

戻ってくると、興奮で顔を潮させていた。

「喧嘩してるわよ」と彼女は声で報告した。

彼女は実況を始めた。

「あの女、『いつになったら約束を守るの?』って迫ってた。旦は『今は勘弁してくれ』って」

彼女は目を輝かせて続けた。

「そしたら女が『私はご飯をべに来たんじゃない。

答えを聞きに来たのよ』だってさ」

私は聞いた。

「それで、お義母さんは?」

佐藤さんは呼吸した。

「で廊で昼ドラ顔負けのドロドロ劇よ」

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