みかん小説
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"援助し続けた兄が隠していた二年間" 第3話

《リハビリ費未払い 万円》

《通院タクシー代 万円》

わせて万円。

「この辺、領収とか見たことある?」

私は枚も見たことがなかった。

その瞬から、私が確かめるべきものは兄のではなくなった。

百万円が、何に使われたのか。

そこだった。

翌、私は兄へ話した。

「健司、ちょっとお願いがある」

「なら今はまだいいぞ」

その言い方に胸が引っかかった。

まるで、私から定期にが届くことが当然になっているようだった。

「今まで送った分、回理したいんだ」

「理?」

「俺もうちも余裕がなくなってきた。これから助けるなら、収入と支を度見せてほしい」

兄の声が変わった。

「俺を疑ってんのか」

「疑うとかじゃない」

「じゃあ何だよ」

「百万円以送ってるんだ。美咲と緒に活してるだから、説くらいは必だろ」

兄はしばらく黙った。

そして突然、笑った。

「嫁に言われたんだろ」

「関係ない」

「あるだろ。おは昔からそうだ。自分じゃ何も決められない」

子どもの頃なら、その言葉に黙っていただろう。

今回は違った。

「料細と、今残ってる借があるならそれを見せて。それが嫌なら、もう現は送らない」

初めて言った。

兄はった。

「事故に遭ったにそこまでさせるのか」

「事故のことを責めてない」

「俺のがどうなったか、おってるだろ!」

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そこで私は画の話をした。

「昨、美咲が兄ちゃんを見た」

沈黙。

「商で」

兄は何も言わない。

「杖なしで歩いて、パチンコに入るところ」

やがて兄は吐き捨てるように言った。

「たまたま調子が良かっただけだ」

「それはそうかもしれない」

私は否定しなかった。

「だからのことだけで決める気はない。代わりにのことを見せて」

話は切れた。

そのの夜。

兄からメッセージが届いた。

《これで満か》

写真が枚添付されている。

与細だった。

基本万千円。

取り万円台。

兄が言っていた通り、確かにくはない。

瞬、私は自分を恥じた。

疑いすぎたのかもしれない。

しかし隣で写真を見ていた美咲が、

「ちょっと待って」

と言った。

「会社名、ここ」

細の部には、

《成運輸株式会社》

とかれていた。

私は眉を寄せた。

「兄ちゃんが働いてるの、川部品って会社じゃなかった?」

なくともこの、そう聞かされていた。

美咲が画像を拡した。

さらにに、さく印字された文字がある。

《令○分》

現よりかもの与細だった。

「昔のを送ってきてる」

美咲が言った。

私は兄へ、

《今の細を送って》

とだけ返した。

既読になった。

分。

分。

。

返事は来なかった。

夜を過ぎて、ようやく通届いた。

《今の会社はの細ないから》

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その瞬、初めてはっきりった。

兄は何かを隠している。

翌朝、さらに奇妙なことが起きた。

兄が違えて送ったのか、すぐ削除された写真が通画面に瞬だけ表示された。

通帳のページだった。

私はスクリーンショットをにわなかった。

けれど、つだけ数字が目に焼きついた。

《与 268,430円》

兄がずっと言っていた、

「が悪くてい会社でしか働けない」

という話と、まるで違う数字だった。

そして会社名の部分には、私が度も聞いたことのない名がかれていた。

曜、兄を私たちの部へ呼んだ。

美咲も同席した。

兄は杖をついて現れた。

画を見たあとだったから、その杖が本当に必なのか、それとも私たちに見せるためなのか、瞬だけ疑ってしまった。そんな自分が嫌になり、私はについては何も言わなかった。

「今の料細、見せて」

兄は座るなり嫌そうに言った。

「しつこいな」

「じゃあ昨消した通帳の写真でもいい」

兄の顔が張った。

「見たのか」

「万円って数字だけ」

その瞬、兄は完全に黙った。

分く、まともな会話にならなかった。

最に兄は杖を壁へてかけ、きく息を吐いた。

「分かったよ」

そう言って、脚を軽く叩いた。

「は、くらいにはかなり良くなってた」

私は何も言えなかった。

兄は事故ほどで、常活なら杖なしでも歩ける程度まで回復していた。

ち続けたりい物を持ったりすると痛みがることはあるが、医師から仕事をく制限されているわけではないという。

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