"1000万円のハワイ旅行を贈ったら、私だけ家族から外されました" 第3話
から、私の氏名・話番号を削除するよう、来週曜の朝番で各所へ通達します。速やかに登録の変更続きをってください。
以です。ハワイでの休暇、どうぞごゆっくりお過ごしください』
送信ボタンをタップした。 画面に『送信完』の文字が浮かびがる。
その瞬、胸の奥でく澱んでいた黒い塊が、スッと散していくような、奇妙な爽を覚えた。 彼らは、私というを排除した。 ならば、私というが付随させていた「莫な富と労働力」もまた、彼らの世界から消滅するのが理だ。
翌週の曜、午。 私はと同に、駅の緑町の窓へ向かった。 理券を握りしめ、呼ばれたカウンターへみる。
「こちらの座から毎に設定されている、宛ての自振込を、本付で解約してください」
窓の若い女性員が、通帳の履歴を見てし驚いたような顔をした。 「こちらの毎万円のご送ですね。……解約されますと、今のからは自引き落としがわれませんが、よろしいでしょうか?」
「ええ、構いません。永久に止してください」
ボールペンをらせ、解約届に署名捺印する。 返却された通帳の最終には、『自送解約』の無質な黒い印字が刻まれていた。 にわたり、度の遅延もなく息子の座へ注ぎ込まれ続けた、総額百万円の蛇が、今、完全に閉ざされた瞬だった。
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そので、私は区役所へと向かった。 以から気になっていた、シニア向けの「英国式コンテナガーデニング教」の受講申し込みをするためだ。 催は、毎週曜の午から。 かつては「孫のお迎えに遅れるから」と、受講を諦めていた帯だった。
申し込み用に名をき終えた、背筋がスッと伸びるのをじた。 私のは、私のものだ。 誰かの都のいい具として消費されるは、秒たりとも残されていない。
曜の午、自宅の郵便受けに、通の分いエアメールの封筒が届いていた。 差は、都内の旅代理『Jクラウン・トラベル』。
私が千百万円を括で振り込んだ、あのハワイ旅の最終清算細だった。 斎のデスクでペーパーナイフを使い、慎に封を切る。
から現れたのは、質な沢に印刷された旅程表と、費用の詳細内訳。 ・国際線ビジネスクラス(成田―ホノルル)往復航空券 名分:百万円 ・ワイキキ・ラグジュアリーリゾートホテル プレジデンシャル・スイート含む部(泊):百万円 ・専用リムジンチャーター、プライベートディナー、ヘリコプター遊覧等:百万円 計:千百万円。領収額:千百万円(振込:森田静)。
何つ備のない、超豪華旅の内訳だった。
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だが――類の最終ページ、にさく印刷されていた【予約変更履歴(システムログ)】の表に目を落とした瞬、私の臓が激しくねがった。
そこには、目を疑うような記録が印字されていたのだ。
【変更:令 分】 【受付担当:宿本社営業所・】 【変更内容:旅参加者名の取消、ならびに部割り・航空券搭乗者報の変更】 【取消対象者:森田静(モリタ・シズエ)】 【取消理由:『旅代支払(母)が度の認症を発症、ならびに末期癌の疑いによりのフライトが医学に能となったため、同を辞退』】 【変更名義:佐藤正(サトウ・マサアキ/義父)、佐藤子(サトウ・カズコ/義母)のアップグレード費用へ充当】
「……な、に……これ……?」
を握る指先が、ガタガタと震えした。 ? 発の、ヶ以だ。 健太が私のへやってきて、『母さん、細かい配は全部彩佳とめておくから、楽しみに待っててよ!』と、私の淹れたコーヒーを笑顔でんでいた、まさにその翌ではないか!
健太は、直になって『彩佳が気を使うから』私をしたのではなかった。 最初から私を連れてく気など微もなく、私に千万円を超えるを振り込ませた直に、私のをリストから消していたのだ。
それだけではない。
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