"「もう連絡しないで」と言った娘から48件の着信" 第6話
あなたが22、どこまで娘のに関わろうとしていたのか確認しているだけ」
直は声を荒らげた。
『美咲は俺を許してくれたんだ。おもいつまでも被害者みたいな顔をするな』
私は静かに話を切った。
は震えていた。
けれど、昔のように泣き崩れることはなかった。
直が何を美咲へ話したのか、ようやく分かり始めた。
その夜、美咲からメッセージが届いた。
《お父さんから話あった?》
《ごめん。私から番号を教えた》
私はしばらく考えた、返信した。
《ありました。あなたがお父さんと会うことには反対しません。ただ、お父さんから聞いた話と、私が持っている記録には違いがあります。確認したければ見せます》
数分、
《記録って何?》
と返ってきた。
私は答えなかった。
記録があるとった瞬だけ興を示すのではなく、自分から確かめる覚悟があるのかを見たかった。
翌朝、美咲からもう通届いた。
《見せてください。輔君も緒でいい?》
《構いません》
そう返した。
そのの夕方、私は押し入れの奥から茶封筒をした。
養育費の通帳。
庭裁判所の類。
直の勤務先へ送った留の控え。
そして枚だけ、22捨てられずにいたがあった。
美咲が学2の、直から届いた葉だった。
《今度会いにく》
そうかれていた。
私は美咲に見せず、返事だけをいた。
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《会うことには反対しません。突然学へ来るのではなく、を決めてください》
その、直から返事はなかった。
葉は度きりだった。
私は初めて気づいた。
娘を傷つけないために黙っていた22が、今になって私自を疑わせる材料になっている。
沈黙は、優しさだけではない。
には、嘘が入り込むための空にもなるのだ。
曜の午、美咲は輔さんと緒に来た。
私はを卓へ座らせ、茶封筒を置いた。を順番に説するに、美咲へつだけ確認した。
「お父さんとは、いつから連絡を取っていたの?」
美咲は輔さんと顔を見わせた。
「半くらい」
像よりずっとだった。
美咲は結婚が決まった頃、父親の名をインターネットで検索したという。勤務先だった会社はすでに辞めていたが、域の事業者団体のページに直の名と写真が載っており、そこから連絡先をった。
最初のメールに返事が来たのは、そののうちだった。
『ずっと会いたかった』
そうかれていたという。
「どうして私に言わなかったの?」
「お母さんが傷つくとった」
「それだけ?」
美咲は俯いた。
「お父さんから、お母さんは自分のことをすごく憎んでいて、私を会わせないようにしたって聞いた。だから……言ったら反対されるとった」
私は茶封筒から通帳をした。
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直からの養育費は、婚2で途切れている。3万円。最の振り込み以、入欄には何もない。
次に庭裁判所の履勧告の控えをした。
「これは?」
「養育費の支払いが止まった、裁判所から払うよう連絡してもらった記録よ」
美咲の顔が張った。
私はさらに、宛先で戻ってきた封筒を並べた。
「所を変えたのは私だけじゃない。直さんも何度か転居して、連絡先をらせなかった。私は勤務先にも類を送ったけれど、退職済みで戻ってきたものもある」
「でも、お父さんは……」
美咲の声が震えた。
「何度もを送ったって」
「私は受け取っていない。受け取ったのは、これ枚だけ」
学2のの葉を差しした。
美咲は何度も読み返した。
「会わせないとはいてない」
「ええ。を決めてくださいと返事をした。でも、その連絡はなかった」
輔さんは黙ったまま、類の付を枚ずつ確認していた。
「田さん」
しばらくして彼がをいた。
「美咲のお父さんは、この類が残っていることをっているんでしょうか」
「らないとうわ」
美咲が顔をげた。
「じゃあ、お父さんが嘘をついたの?」
私はすぐに頷かなかった。
「本がどう記憶しているかまでは分からない。でもなくとも、私が22あなたを隠して、会わせないようにしたという説は事実と違う」
美咲は両を膝ので握った。
涙が落ちた。
けれど私は、そこで「お母さんを信じて」とは言わなかった。
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