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"剣を捨てない花嫁" 第11話

父のがなくなる

祭りから数、実から母が訪ねてきた。

頬がし痩せていた。

「を畳むかもしれない」

聞いた瞬、胸が痛んだ。

戻らないと決めた。

それでも過ごした所だ。

母は事を話した。

弟がさらに減り、父は昔のように体がかず、弟はまだ幼い。借も完全には消えていない。

「お父さんは、あなたに言えないのよ」

「戻ってこいとは言いました」

母はしそうに笑った。

「本当は、謝りたいんだとう」

私は答えなかった。

謝りたいなら言えばいい。

そうった。

けれど父がそういうではないこともっていた。

その夜、臣が言った。

「ってこい」

「どこへ」

「」

「戻りません」

「戻れとは言っていない。見にくだけだ」

翌、私は実へ向かった。

をくぐると、すべてがさく見えた。

子どもの頃は広くじた稽古も、こんなに狭かったのかとう。

父はでを拭いていた。

「何しに来た」

「見に来ました」

「れみに来たのか」

「違います」

昔と同じ。

素直に言えないだ。

私はの央へった。

壁には私が会でもらった札がまだ掛かっていた。

「捨てていなかったのですね」

父は黙った。

「弟に見せるためですか」

「違う」

父はさく言った。

「おのものだからだ」

初めて聞く言葉だった。

しばらく沈黙が続いた。

やがて父がをいた。

「おを息子にしたつもりだった」

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「はい」

「だが結局、娘としても扱わなかった」

私は父を見た。

彼は私と目をわせなかった。

「弟がまれた、した。が残るとった」

「分かっています」

「その瞬、おが何者になるのか考えなかった」

父の声が震えた。

「悪かった」

たった文字。

待っていた言葉だった。

もっとるとった。

もっと泣くとった。

でも議と静かだった。

「私は戻りません」

「ああ」

「でも、をなくす必はありません」

父が顔をげた。

私はつ提案をした。

久世で始めた女性向けの稽古を、実でもう。

子どもや女性、配者まで受け入れる。

勝つためだけのではなく、体を守り、をえる所にする。

父は最初、顔をしかめた。

だが数。

「度だけやってみろ」

そう言った。

最初の稽古には、町の女性が集まった。

にはを超えた。

父は端で腕を組んで見ていた。

以ならをしただろう。

でも今は何も言わない。

稽古が終わった、帰り際に言だけ言った。

「悪くない」

昔の「よくやった」より、ずっと嬉しかった。

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