みかん小説
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"家ごと消した母の反撃" 第3話

活費ゼロの居候劇

同居が始まって最初の週ほどは、男夫婦もそれなりに猫を被っていた。 孝志は昼過ぎからパチンコの清掃や倉庫の仕分けのアルバイトへかけ、綾は夕方に起きてきて化粧を施し、夜の繁華へと勤していく。 互いに活帯が異なるため、顔をわせる会もなく、これなら何とかやっていけるのではないかと、私は淡い期待を抱いていた。

しかし、同居からヶが経った料の夜、その期待は無残に砕された。 夕の片付けを終えたリビングで、私はアルバイトから帰ってきた孝志に声をかけたのだ。 「孝志、今から活費として、約束通り万円をに入れてちょうだい。気代も代も、あなたたちが来てからねがっているのよ」 すると、孝志はソファーに寝転がったまま、をほじる仕をしてで笑った。

「活費? はあ? そんなもんあるわけねえだろ」 「……え? 同居する、活費はちゃんと入れるって約束したでしょう?」 「なんで俺たちが親のにむのにを払わなきゃいけねえんだよ! この、ローン終わってんだろ? 親が子供の面倒を見るのは義務だろうが! もらって暇そうにしてるくせに、ケチくさいこと言ってんじゃねえよ!」

居直る孝志に唖然とし、私は夜の勤準備をしていた綾にも同じように問い詰めた。

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しかし、綾は鏡でを塗り直しながら、舌打ち混じりに吐き捨てたのだ。 「活費なら、孝志から取ってくださいよ。私、こののじゃないんで関係ないんですけど? 体さあ、事も料理も全部私がやってるわけじゃないのに、なんでまで払わなきゃいけないわけ? 図々しいババアね」

は初めから、円の活費も払う気など毛なかったのだ。 タダでめる所、タダで飯がてくる環境を求め、老いた両親を「無料の政婦」として利用するために転がり込んできたに過ぎなかった。 それからのの横暴は、ににエスカレートしていった。

「おいババア、までにこのシャツ洗濯してアイロンかけとけよ」 「お義母さん、蔵庫に入ってた私の級プリンべたでしょ? 弁償してよね。あと、今の夕飯の魚、骨がくてかったわ。はステーキにしなさいよ」 は朝から晩まで、私を召使いのようにこき使った。 それだけではない。私が丹精込めて入れをしていた庭の壇は、孝志の吸い殻のポイ捨てで皿代わりにされ、居の壁には綾の投げつけた缶ビールの沫が茶い染みを作った。

そして最も狡猾だったのは、がこれらの虐待を、「夫の博がの」にだけ徹底してっていたことだ。 夫は朝から夕方まで田畑にており、昼は所の農仲との寄りいやJAの会でを空けることがい。

がくなり、体力にも衰えてきた私が、怖くて夫に相談できないことを見透かして、は湿な暴力と言語の刃を、私のに突きて続けていたのである。

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