みかん小説
本棚

"誤爆LINEの夜" 第8話

帰宅した妻が見たもの

、俺は自宅へ戻った。

子は仕事にていた。

事に弁護士から言われた通り、俺は自分の私物と仕事具を理した。

類。

通帳。

印鑑。

保険証券。

パソコン。

必なものは別の所へ移した。

子名義の物には触れない。

夫婦共の物も勝に処分しない。

ただ、これ以同じ所で活するつもりはなかった。

夕方半。

玄関がく音がした。

「直?」

子がリビングへ入ってきた。

俺の横に置かれたつの段ボール箱を見て、が止まった。

「何してるの?」

「必な物まとめた」

「どこくの」

「しばらく別にむ」

子のバッグがへ落ちた。

「本気なの?」

「本気」

「待ってよ」

子がづいてきた。

「私、青の連絡先消したよ。健太もブロックした。本当に全部終わらせたから」

「そういう問題じゃない」

「じゃあ何すればいいの?」

俺は子を見た。

「何かすれば元通りになるとってる?」

子が泣き始めた。

「だって、だよ?」

その言葉に俺は瞬黙った。

俺だって同じことを考えていた。

。

簡単に捨てられるではない。

だからこそ、苦しかった。

「だからだよ」

俺は答えた。

「緒にいた相に、張のを狙われてたんだぞ」

「それは……」

「ホテルに泊まれって勧めたよな」

「ごめん」

「『旦絶対帰ってこない』って送った」

子はを向いた。

「俺ので男と写真撮ってた」

広告

「……」

「じゃなかった」

子は何も言えなかった。

俺は段ボールを閉じた。

「、弁護士から連絡がく」

「慰謝料、本当に取るの?」

「青には請求する」

「私にも?」

「婚条件の話はこれから」

子は急に顔をげた。

「会社には?」

また、それだった。

「にも言った。俺から言いふらす気はない」

「絶対?」

「ただし、つ問題がある」

「何?」

俺は会社用スマートフォンを見せた。

子の顔が変わる。

「あのLINE?」

「会社の端末を私用で使った」

「それが?」

「俺は、自分から報システム部に報告する」

子は目を見いた。

「なんで?」

「私用利用禁止だから」

「黙ってれば分からないじゃん!」

「おと同じことする気はない」

その言葉で、子は黙った。

俺が規則違反をしたのは事実だ。

倫の証拠を取るためだったとしても、それは俺自の問題だ。

会社に隠してから発覚すれば、余計に面倒になる。

俺は自分のについては自分で責任を取るつもりだった。

「でも、トーク見られるの?」

「端末の確認はされるかもしれない」

「削除してよ」

「しない」

「直!」

子が声を荒らげた。

「それじゃ会社にバレるかもしれないじゃん!」

「俺がバラすんじゃない」

「同じことでしょ!」

俺は子を見た。

「違うよ」

静かに答えた。

「俺は自分のやったことを隠さないだけだ」

その夜。

俺はホテルではなく、ウィークリーマンションへ移った。

そして翌朝。

会社へ着くとすぐ、報システム部へ会社スマートフォンを持っていった。

この判断が、その、俺の像もしなかった形で社内を騒がせることになる。

広告

おすすめ作品

リンクを共有

以下のリンクをコピーして友達と共有してください: