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"誤爆LINEの夜" 第10話

青が言った「俺だけじゃない」

青との話しいには、弁護士を通した。

俺はきりで会うつもりはなかった。

しばらくして、青側から謝罪と慰謝料について協議したいという連絡があった。

最初の面談で見た青は、自宅にいたとは別のようだった。

スーツを着て、背筋を丸めて座っている。

「秦さん、本当に申し訳ありませんでした」

俺は何も答えなかった。

弁護士が事実関係を確認していく。

いつから交際していたのか。

俺と子が婚姻関係にあるとっていたか。

自宅へ何度来たのか。

青は最初こそ言葉を濁した。

しかし写真の付や子とのやり取りを示されるうち、しずつ認め始めた。

関係が始まったのはか。

自宅へ来たのは「回」。

俺の張だけでなく、み会で遅くなるにも来ていた。

胸の奥がえた。

回。

俺が仕事をしているに。

青は俺ので酒をみ、俺の妻と過ごしていた。

弁護士が聞いた。

「に把握している男性はいますか」

青はし迷った。

子から止めされていたのだろう。

やがて俺を見た。

「……俺、最初は自分だけだとってました」

俺は黙っていた。

「でも途で、違うかもしれないってって」

「どうして?」

青は線を落とした。

「子さん、予定違えることがあったんです」

度、青が会う約束をしていないに、

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《もうすぐ着く?》

とメッセージが来たことがあるという。

青が、

《何のこと?》

と返すと、

《違えた》

と言われた。

「そのは友達だとってました。でも……」

俺は健太の顔をいした。

おそらく青宛ではなかった。

健太。

あるいは別の誰か。

「にもいるといますか」

俺が初めて直接尋ねると、青は苦しそうに答えた。

「分かりません。ただ……」

しを置いた。

「会社にも、いるかもしれないです」

その言葉で部の空気が変わった。

弁護士が確認する。

「名は?」

青は躊躇した。

「確証ないんで」

「では、推測で名をす必はありません」

弁護士が止めた。

俺もそれ以聞かなかった。

証拠のない疑いを増やしたところではない。

切なのは、今確認できている事実だ。

面談の最、青はもう度謝った。

「会社を辞めることになるかもしれません」

「それは俺には関係ないです」

俺は答えた。

「俺は会社に処分してくれとも言ってません」

青は顔をげた。

「じゃあ……」

「俺が求めてるのは、自分でやったことに責任を取ってくださいってだけです」

青との慰謝料交渉は、その比較くまとまった。

しかし帰り際。

青が俺を呼び止めた。

「秦さん」

「何ですか」

「子さん、会社にバレることをものすごく怖がってますよね」

「そうですね」

青はし迷ってから言った。

「分、倫だけが理由じゃないです」

俺はを止めた。

「どういうですか」

「俺と会ってたに、何回か会社の勤怠を……」

そこで青は言葉を切った。

俺は初めて理解した。

子があれほど会社にられることを恐れていた理由。

問題は、倫そのものだけではなかったのだ。

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