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"孫に「ここに居たければ黙れ」と言われた私が、翌朝家を出た理由" 第11話

「忘れっぽいお義母さん」

私がをて週ほどたったころ、千鶴のもとへ所のから話があった。「幸子さん、最、物忘れがひどくなったんですって?」。千鶴が理由を尋ねると、真理恵が町内の集まりで「義母が突然をて、弁護士まで頼んでしまった。判断力が落ちているのかもしれない」と話していたという。私は話を受けた千鶴の顔を見ただけで、何かよくないことが起きたのだと分かった。

「幸子、聞くのはつらいとうけど、事実だけ伝えるわね」

千鶴は真理恵の言葉をつずつ教えてくれた。私は驚いたが、鳴る気にはならなかった。の名義変更の相談メモに「齢のためめに」とかれていたことをいしたからだ。あのとき真理恵は、私の判断力が衰えているという説を、周囲にも広めるつもりだったのかもしれない。本のを確かめずに話をめるための、都のよい理由になっていたのだ。

私は桐野に相談し、千鶴から聞いた内容を記録に残した。桐野は「噂をつずつ追いかける必はありませんが、の処分や財産管理について、幸子さんのがはっきりしていることは切です」と言った。必な類を自分で管理し、連絡も本の希望に沿ってっていることを確認した。医療関で何か診断を受けたわけでもないのに、真理恵の言葉だけで私の判断力が決めつけられる筋いはなかった。

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その夜、私は弘の写真のでいこと考えた。護師として働いていたころ、患者本の向を族が先回りして決めようとする面を見たことがある。善のもあったが、本がまだ自分の気持ちを言えるのに、齢だけで言葉を軽く扱うのは違いだとじていた。今度は自分が、そのに置かれていたのだ。

方、孝太は真理恵から所に話した内容を聞き、珍しく声を荒げた。「母さんが物忘れでをたんじゃないことは、俺たちが番よく分かってるだろ」。真理恵は「だって、このままだとみんな私たちが悪いとうじゃない」と言い返した。孝太はそこで初めて、妻が母親の配よりも自分たちの評判を優先していると気づいた。

「悪いとわれることをしたんだよ。蓮斗がをげたのに、俺は止めなかった」

孝太がそう言うと、真理恵はをつぐんだ。はその夜、初めて計の類を緒にいた。孝太は母親がしてくれていた額を見て、「こんなに頼っていたのか」とつぶやいた。真理恵は「あなたの料だけじゃ無理だったでしょう」と反論したが、孝太は「無理なら無理で、最初から暮らし方を変えるべきだった」と答えた。

数、私のもとへ町内会の古いからが届いた。そこには「幸子さんがこのを守ってきたことを、所のはっています。

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どうぞ体を切に」とだけかれていた。誰かが私の代わりに真理恵を責めてくれることは望まなかったが、私の暮らしを見ていたがいたことはありがたかった。私は便箋を畳み、夫の写真のへそっと置いた。

私は千鶴に、町内のへこちらから説しにくべきか尋ねた。千鶴は「言いたいことがあるなら付きうけれど、全員を納得させなくてもいい」と答えた。私はし考え、今はと活の理を優先することにした。噂に反論するためだけに疲れ切ってしまえば、またの都でが終わってしまうとったからだ。

ところが、その翌、桐野からしい連絡が入った。孝太夫婦が、の売却には応じられないと伝えてきたのだ。真理恵は「このにみ続ける権利があるはずだ」と主張し、退の話しいを拒んでいるという。私は受話器を持ったまま、ゆっくりと息を吐いた。をれば終わるとっていた争いは、まだ終わっていなかった。

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