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"孫に「ここに居たければ黙れ」と言われた私が、翌朝家を出た理由" 第14話

譲れない

退の話しいは、私がっていたよりも難航した。孝太は転居先を探し始めていたが、真理恵は「このをるなんてあり得ない」と繰り返した。駅からく、階に自分たちの浴まであるに、賃を払わずんでいた。しい賃貸宅を探せば、賃と敷、引っ越し費用が必になる。その現実をに、真理恵は私が考え直すことを期待していた。

桐野の事務所で、孝太夫婦との話しいがかれた。私は同席せず、事に希望を面で伝えた。を売却したいこと、これ以の同居はできないこと、退までのはを傷めず管理してほしいこと。孝太たちの活を急に壊したいわけではないので、転居先を探すためのは設ける。その代わり、期限と費用負担は曖昧にしないでほしいと頼んだ。

「お義母さんは私たちを見捨てるんですか」

真理恵は桐野にそう訴えた。桐野は声を荒げず、「幸子さんは今の同居を望んでいません。所者として売却を希望していることと、皆さんの活をどう移すかは、分けて協議しましょう」と説した。真理恵は「族なのにたい」と言ったが、孝太はその言葉に反応しなかった。以なら、妻をかばって母親を説得しようとしただろう。

「真理恵、もう母さんに頼むのはやめよう。俺たちがむは、俺たちで探すんだ」

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孝太の言葉に、真理恵は目を見いた。「あなたまでお義母さんの方をするの」。孝太は首を振った。「方とか敵とかじゃない。母さんが怖いいをしてをたのは事実だし、俺は何もしなかった。これ以、母さんにをしたまま負担までさせるわけにはいかない」。桐野はのやり取りが落ち着くのを待ち、具体な転居期の話へ戻した。

私は、桐野から話しいの内容を聞いた。孝太が初めて自分の責任をにしたことには、し驚いた。けれど、それを聞いてすぐに息子を許せるわけではなかった。私があの夜、病院へ連れていってほしいと頼んだときの「の朝じゃ駄目かな」という声は、まだかられなかった。

の売却について、産会社から最初の査定が届いた。築数は古いがのがよく、入れをしてきたことも評価された。ただしがんだままでは内覧や引き渡しの調が必で、急いで売ることは勧められなかった。私は査定額を見て、弘とを建てたころのことをいした。毎の返済をで計算し、台所の窓のさまで話しっただった。

「売ってしまって、悔しないかしら」

千鶴にそう尋ねると、彼女は「売るかどうかは最まであなたが決められるのよ」と答えた。私はその言葉を何度も考えた。

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息子夫婦に追いされたから売るのではなく、自分がどんな暮らしをしたいかを決めたうえで売る。そう考えると、は過のいを閉じ込めた所ではなく、これからの活を選ぶための財産に見えてきた。

真理恵は帰宅、かつて私に渡していた買い物のメモを見つけた。そこには材の名と緒に「蓮斗の好物」「洗剤はいつものもの」と私の字でき添えてあった。真理恵はそのを丸めかけたが、途でを止めた。頼みごとが増えるにつれ、私がつずつ覚えていたことを、いつから何ともわなくなったのだろう。

そのの夕方、孝太から桐野を通じて連絡があった。族で話しい、かを目標に転居する方向でめたいという。私はし考えてから承し、正式なを作るよう頼んだ。けれど真理恵だけは、まだ納得していなかった。孝太が見せた物件の資料を破り、「私が謝れば、お義母さんだって考え直すはず」と言い始めたのである。

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