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"「少しくらい困ればいい」母をSAに置き去りにした夫の本当の狙い" 第2話

ぶりの義兄

達郎と雅が絶縁したのは、義父の葬儀のだった。実のを売るか残すかで揉め、雅は兄が預を隠したと責めた。結局、遺産は調で分けられたが、兄弟は正にも顔をわせなくなった。その達郎が、なぜ母の居所をっていたのか。

母は警察からの話に自分でた。「私は無事よ。今夜は達郎さんのに泊めてもらうから、あなたも帰りなさい」声は落ち着いていたが、今どこにいるかは言わなかった。私が迎えにくと繰り返すと、「今は来ないで。雅さんを連れてこないで」と初めて夫の名を拒んだ。

警察は、母に判断能力があり、宅へ自ら移した以、方ではないと説した。置きりについては事を確認すると言ったが、雅は「本が勝に集を守らなかった」と主張した。直哉も同じ説をした。紗季だけが、父がわざと発したと証言した。

帰の内で、雅は紗季を責め続けた。「族ので済む話をへ持ちすな。おは母さんを困らせたいのか」私は反論したが、彼は聞かず、直哉も「ばあちゃんは最おかしい。予定を忘れるし、同じ話を何度もする」と言った。

確かに母は、父の命を週勘違いしたことがある。しかし買い物も通院もでこなし、町内会の会計まで続けている。

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同じ話をするのはがくて返事が聞こえないがい。私はそれをりながら、夫が「相応にっている」と言うたび曖昧にうなずいてきた。

自宅へ着くと、雅は母のバッグを持って斎へ入ろうとした。私は奪い返し、を確認した。財布、補聴器の予備池、薬、母名義の通帳。そして見覚えのない青いファイルがあった。表には《入居相談資料》と印刷され、郊の介護付き料老ホームのパンフレットが挟まれている。

「どうして母のバッグにあるの」

雅は瞬黙り、「旅のついでに見学する予定だった」と答えた。私には度も聞かせていない。パンフレットの付は旅目。私たちが観していた午、母と雅、直哉のが「温泉で休む」と宿に残っただった。

申込の緊急連絡先には雅の名があり、元引受は直哉。本署名欄だけが空だった。さらに健康状態の欄には、《軽度認障害の疑い》《速施設内での徘徊歴あり》と鉛できされていた。

徘徊歴の付は、まだ何も起きていなかった旅初になっていた。

パンフレットには、入居件につき紹介元へ数料が支払われる仕組みまで記されていた。紹介者欄には、雅の勤務先とは関係のない会社名と、彼の携帯番号がある。私がそこを指すと、雅はから資料をもらっただけだと言い、青いファイルを取りげようとした。

私は初めて夫のから類を守るため、自分の寝へ鍵をかけた。ページを枚ずつ撮し、紗季と自分のメールへ送った。雅は廊から、夫婦なのに信用できないのかと責めた。信用を壊した側ほど、確認する為を裏切りと呼ぶのだと、そのはじめて分かった。

翌朝、ファイルの原本は寝から消えていた。鍵に傷はなく、予備鍵を雅が持っていたらしい。しかし写真は残った。私は母の問題を庭内の論で終わらせず、、発言、類を別々に記録することを決めた。

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