みかん小説
本棚

"「少しくらい困ればいい」母をSAに置き去りにした夫の本当の狙い" 第14話

族を商品にした夫

雅は定をに控え、再雇用の収入が減ることをにっていた。施設仲介会社から、族介護の経験を営業にかせると誘われ、母の入居と宅売却を成功例にすれば域担当を任せると言われた。だから彼は自分が介護を担っているように親戚へ話し、母の活記録を作り、妻である私まで同している形をえた。

が分かっても、為は軽くならない。雅にとって母は、直哉の業資であると同に、自分の第の仕事を始めるための商品だった。族のためという言葉のに、息子への期待と自分の、そしてが混ざっていた。

私は、雅が老をがっていることをっていた。会社で役職をれ、若い司のに置かれた夜、彼は何度も自分には価値がないと漏らした。私がもっと話を聞けば違ったのかと考えたが、を抱えたことと、母のを奪う計画を実したことは結びつけて許せるものではなかった。

コンサルティング会社は、雅が虚偽の資料を使ったとはらなかったと説し、資契約を解除した。万円は違約を差し引いて返されたが、雅はそのを共同座へ戻さなかった。調では、すでに活費へ使ったと主張した。

私は婚を決めた。

広告

サービスエリアの瞬だけで決めたのではない。母を騙したこと、息子へ押印させたこと、娘を責めたこと、発覚も責任を移し続けたこと。その連の選択を見て、もう同じ計と判断を共できないと分かった。

婚条件には、持ちした共同財産の清算、宅の売却、分割、母から受け取ったの返還を含めた。は私が取りげて雅を追いす形ではない。ローンと維持費をで抱えず、で売り、残債を引いた分を貢献割に応じて分ける案にした。

雅は、母の問題と夫婦財産は別だと抵抗した。私は同した。だからこそな制裁ではなく、座記録と与細で分ける。彼が母へしたことを理由に全財産を奪うのではなく、私が計へ入れた分をなかったことにさせない。

母も、自宅をどうするか決めた。いがあるから残すのではなく、膝が悪くなった今の自分に平は広すぎる。自分で選んだ駅くの齢者向け賃貸へ移り、元のは般で売却する。ただし売却代は直哉のにも、達郎への礼にも、私の婚費用にも使わない。

「私のおは、私が残りの活に使います」

売却を任せる業者も、雅のとは無関係の社から母が選んだ。査定額だけでなく、急かさないこと、残置物の理を本と確認することを条件にした。

最もい値をした会社ではなく、母の予定にわせてか待つと約束した会社と媒介契約を結んだ。

の片づけでは、直哉が子どもの頃に泊まったの玩具が押入れからてきた。母は捨てず、箱へ入れて本に返した。いを残すことと、したことを許すことは別だった。直哉も受け取りに来ず、弁護士事務所から宅配で送ってもらった。

所には、母が認症で施設へ入れられたという噂がまだ残っていた。母は軒ずつ訂正して回らず、町内会へ転居と連絡先だけを自分ので伝えた。「私は自分で引っ越します」と言えたことで分だと話した。

雅が最も欲しがったを、母は自分ので放した。それは夫への復讐ではなく、奪われかけた選択を取り戻す決定だった。

広告

おすすめ作品

リンクを共有

以下のリンクをコピーして友達と共有してください: