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"昭和53年、満員の始発を止めた運転手――その後、坂道で起きた悲劇" 第16話

止まった刻表

、島交通には監督するの関係者から運状況の確認が入った。交通方法変更を理由に旧型を営業へした経緯と、そので児童がけがをした経緯を、会社として説しなければならなかった。営業所の事務机には、事故当の運表、両点検記録、苗が残した話のメモが順番に並んだ。昨まで誰も見向きもしなかったさな字が、会社のく末をしようとしていた。

社は会議に集まった社員へ言った。「号の運については会社が責任を負う。だが今も欠便が増えれば、域の信用を失う」。その調にはまだ焦りが残っていた。清徳は「信用は便数だけで決まるものではありません」と言いかけ、いったんを閉じた。社員の料も族の暮らしも、社が配する通り現実の問題だったからだ。

確認に来た担当者は、号が変更の全な乗に適していなかった点と、運指示をした過程を厳しく尋ねた。は自分が指示したと認め、誠も扉をけたの判断を説した。清徳は、発を拒んだ経緯だけでなく、危険を見つけたに会社全体へ徹底させる段を持っていなかったことを話した。担当者はメモを取りながら聞き、「誰が断れたかだけでなく、危険なを度とさない仕組みを示してください」

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と告げた。

社はそののうちに旧型の鍵をか所へ集め、変更の運に適しないは営業へ使わないことを文化した。だが型には備を待つものもあり、運できる便数はすぐには戻らない。苗は減便のおらせを作りながら、文字をつずつきくした。「さな字だと、待所で読めない方がいますから」。事故の、彼女が何より気にするようになったのは、案内を読んでもらえるかどうかだった。

夕方、運転たちの集まりがかれた。勤続のい者は、会社の苦しいに運転を拒否する例ができたことを配していた。若い者は逆に、危険を報告したでも命令されればらされるのかとをにした。双方の言い分は衝突し、声が荒くなった。清徳は最まで聞いてからちがった。

「運転が好き勝に止める会社では困る。でも運転が危険だと報告しても、誰も確かめない会社ではもっと困る。どちらも嫌なら、報告を受けて確認すると、確かめる順を決めるしかない」。誰かが「当たりの話だ」と言った。「その当たりが、の朝にはなかったんだ」と清徳が返すと、部は静かになった。

話しいの末、庫の両確認、留所に関する連絡の引き継ぎ、異常があったの運止と代替案の判断について、さな取り決めを作ることになった。

清徳だけが決めるのではなく、備員、事務員、運転がそれぞれ見をす。苗は机の端へ座り、発言を記録した。『危険箇所の報は、話を受けた者のメモで終わらせない』という文だけは、誰も削ろうとしなかった。

集まりが終わる頃、社が清徳のところへ来た。「こんな話になるなら、〇のにもっと準備しておけばよかった」。清徳は答えた。「皆、準備はしていたといます。でも、どこかで『にうはずだ』とった」。社は窓のの号を見た。体にはまだ昨までの線名が残っている。だけがしくなり、置いていかれたものがそこにあった。

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