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"毒蛇から社長を救った男を笑った人事部長" 第6話

真面目に働く現の社員たちを守るため、社自らが表にって戦おうとしていたのである。

私は顔をげた。

「しかし、郷田がそれを妨害したのですね」

松田は苦々しい表で頷いた。

「その通りです」

松田は妨害のを説した。

「郷田は、親グループの神グループとの太いパイプを誇示しました。役員会の過半数を脅迫めいた調で懐柔しました」

松田はさらに続けた。

「美咲社がこれ以騒ぎてるなら、親グループからの資を引きげさせると嘘をついて孤させたのです」

私は目を細めた。

「親グループの名を騙って社を脅していたとは」

私の内に、氷のようにたい静かな憤りが満ちていった。

神グループの総帥である私の名を利用したのだ。

そして、現で必にきる社を追い詰めていたのである。

松田は報告を続けた。

「美咲社は現、社内での発言権を著しく奪われ、孤無援の状態で密に閉じ込められています」

松田は敬を込めた調で言った。

「それでもなお正の証拠を掴もうと、夜まで1で社内記録を照されているようです」

松田はそう言うと、もう1枚別の調査報告を差しした。

「それは、美咲社が個に部の調査関へ依頼している極秘の探索記録です」

松田は類を指差した。

「美咲社は社費ではなく、ご自の私費を投じて、ある物の方を2探し続けておられます」

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私は報告の最部を見た。

そこには捜索対象者の特徴が箇条きで記されていた。

『2の8、奥摩のでかがしに噛まれた自分を救助してくれた、腕に字の古傷を持つ陸自官』

その文字を目にした瞬だった。

私の胸の奥で過の記憶が鮮烈に蘇った。

奥摩のむらで、呼吸が止まりかけていた彼女の首を握りしめた。

必に毒を吸いしたあのである。

彼女は今、社内の巨な悪と戦いながら、あのの救助者を信じて探し続けていたのである。

私は腕の袖を静かに戻した。

松田をまっすぐに見つめた。

「松田、包囲網をさらに狭めます」

私は確な指示をした。

「郷田と健太の資ルートを完全に特定し、度と社会に復帰できない証拠を固めてください」

松田は力く答えた。

「承いたしました」

敵の悪の全容が完全に暴かれた。

救うべき者の姿が確になった。

私は決を胸に、席をちがった。

曜の午。

本のはの空に覆われていた。

湿り気を含んだが吹き抜けていた。

私は再びアークイノベーションが入る超層ビルの元にっていた。

午の喫茶をた直であった。

事部から私の携帯話へ公式の呼びし連絡が入ったからだ。

発信者は事部の郷田本であった。

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採用選考に関する再確認をいたいという名目であった。

採用を告げて履歴を踏みにじった相を、わざわざ呼び戻す理由は1つしかなかった。

先ほど確認した蒼井総管理への当な斡旋類に、無理やりにでも署名させるためである。

私は着の内ポケットにを入れた。

忍ばせた性能の証拠用型録音の作スイッチを静かに押し込んだ。

自隊の特殊作戦群で培った技術は、こうした証拠保全の現でも寸分の狂いなく能する。

相の違法な脅迫とを、かぬ音声記録として完全に固定するための会であった。

私は落ち着いた取りでエントランスを通った。

1階にある打ちわせスペースへと向かった。

層階の洗練されたフロアとは異なっていた。

の区画は暗く、通りもほとんどなかった。

私は指定された会議の扉のにった。

扉をノックした。

から「く入れ」と乱暴な声が返ってきた。

私は扉をけた。

部の央のパイプ子に、郷田がを組んで座っていた。

その脇には、スマートフォンをいじりながら退屈に欠伸をする健太の姿があった。

部の空気はく淀んでいた。

テーブルのには、すでに1枚の契約が広げられていた。

郷田は私が入するなり、威圧な線をまっすぐに向けてきた。

「わざわざ呼びしてやったんだ。

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