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"毒蛇から社長を救った男を笑った人事部長" 第23話

何よりです」

その言が落ちた瞬、郷田と健太の呼吸が完全に止した。

に跪く美咲社は、く掲げた認識票を私のに捧げた。

チタン製のプレートの裏側には、精緻に刻まれた紋があった。

数兆円をかす神グループの頂点を示す紋章であった。

美咲社は震える声で、内の全員に聞こえるように告げた。

「この認識票に残されていた紋を調べ、私は全ての真実をりました」

美咲社は私を見げた。

「2、で私の命を救ってくださったのは、名もなき自官などではなかった」

美咲社は真実をにした。

「親グループであられる、神グループの最総帥様です」

美咲社は声を振り絞った。

「あなた様こそが、私どもの全てを統括される総帥様であられたのですね」

美咲社の張り裂けんばかりの言葉が、密の隅々に響き渡った。

特別面接のにいた者たちの考が、完全に止した。

郷田の顔は気に変していた。

見かれた目玉が刻みに痙攣していた。

「そ、総帥だと」

郷田の喉から、空気の抜けたような枯れ声が漏れした。

「ば、馬鹿な。そんなデタラメがあるものか」

郷田は激しく首を振った。

「こいつは先週面接に来た無職の元自官だぞ」

郷田は叫んだ。

「総帥が自らこんな子会社の面接に来るはずがないだろうが」

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健太も腰を抜かしてへたり込んだ。

壁に背を打ち付けた。

「そ、そうだよ。おじさんの言う通りだよ」

健太は震える声で言った。

「だってこいつ、ボロいスーツでをげてたじゃん」

健太は現実逃避するように叫んだ。

「世界のトップがどうしてこんなところにいるんだよ」

2のから漏れるのは、現実から逃げ惑う鳴ばかりであった。

同席していた取締役たちも青ざめてち尽くしていた。

私は美咲社のへ歩み寄った。

その肩に静かにを添えた。

「美咲社、もうってください」

私は優しく声をかけた。

「あなたのような潔な経営者が跪く必はありません」

美咲社は涙を拭った。

私のを借りてちがった。

その表は、圧から解き放たれた堵に満ちていた。

私は着の内ポケットにを差し入れた。

取りしたのはな純製の具であった。

蓋をくと、神グループ総帥の証である紋章が輝いていた。

国のでさえ無にすることのない、絶対な権力の証であった。

私は郷田に向き直った。

「郷田部。あなたは『力を持つ者が支配する』と仰いましたね」

私の徹な声が、静まり返った部の空気を鋭く震わせた。

「『が社の事規定とは俺の言葉そのものだ』とも仰いました」

私は胸元から型録音を取りした。

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「その言葉全て、私の記憶とこの記録装置に保しました」

私は録音を机のに静かに置いた。

郷田が息を呑んだ。

目を見いてずさりした。

「な、録音だと。貴様、最初からそれを狙って」

その、特別面接の防音扉が再び勢いよくけ放たれた。

黒いスーツの男女が然とした取りで崩れ込んできた。

胸元には神グループ直轄匿名法務監査ののバッジがあった。

先の松田が私の正面へとみた。

直の姿勢を取った。

松田は々と度の最敬礼を捧げた。

「総帥、潜入調査の完を確認いたしました」

松田は報告した。

「部との通信回線、並びに全入の封鎖を完しております」

松田の々しい報告に、郷田の体がガタガタと震え始めた。

「ま、松田。親グループの法務のトップがなぜここに」

郷田は親グループのである松田の顔をっていた。

そのが、ゴミのように扱っていた元自官に平伏しているのである。

歪んだ優越に浸っていた男の脳は完全に破壊されていた。

私は松田に指示をした。

「松田、全ての証拠を示してください」

私の指示に応じ、松田が元の端末を操作した。

部の正面に設置された型モニターが斉に起した。

青いが部を満たした。

膨な融データが映しされた。

画面には、過3にわたる裏採用の全記録がるみにた。

「これは過34件にる正受託収賄の送記録です」

松田が徹な声で証拠の数々を読みげ始めた。

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