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"奪われた手柄と残された受領印" 第7話

「確かに、すっきりして見やすいわね」

画面のでは、テスト用に用された単舗の注文データだけが、綺麗に並んで処理されていた。

もしもの舗で、全く同じ注文番号が同に発されたらどうなるのか。

その致命なリスクへの確認は、画面の側へと乱暴に追いやられていた。

数、俺は椎名に案内され、彼女がちげたばかりのオフィスへとを運んでいた。

「うちは、まだちげたばかりの本当にさな会社です。設備も、牧野さんがいたの会社ほど揃っていません」

会議用テーブルのには、雇用条件が確に記載された類が置かれていた。

「与と勤務については、こちらでしっかり確認してください」

椎名の隣に座る共同創業者の男性が、温かい笑みを浮かべて会釈した。

「椎名から、ずっと牧野さんの話を聞いていました。うちに来ていただけるなら、本当に百力です。ただ、最初にそれぞれの担当範囲を確に決めておきましょう」

俺は構え、の会社の癖でに提案してしまった。

「必であれば、発以の営業資料の作成や、顧客からの問いわせ対応も僕がまとめて引き受けますので……」

椎名がすかさずを挙げ、穏やかながらもきっぱりとした調で制した。

「牧野さん。それを全部で背負い込んでもらうために、お呼びしたわけではありませんよ」

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俺はハッとして肩をすぼめた。

「すみません……昔からの癖で」

椎名は苦笑いを浮かべた。

「謝らなくて丈夫です。発の実務は、牧野さんと私で分担します。お客様への連絡窓や折衝は私が担当しますし、資繰りや契約関係はこちらの共同創業者が責任を持ちます」

共同創業者の男性も頷いた。

「できないことや厳しいことがあったら、慮なくめに言ってくださいね。そのためにチームで緒に働くんですから」

俺が何でもかんでも引き受けると言っても、この所では誰も放しでんだりしなかった。

その代わりに、俺が何を引き受けるべきなのかを、つひとつ丁寧に確認してくれた。

椎名が微笑みながら類を閉じた。

「の会社のデータは、切持ってこなくて結構です。ここで、ゼロからしく作りましょう」

俺は真っ直ぐに答えた。

「はい。会社の資料やデータは、すべて置いてきました。持ってきたのは、僕の技術とだけです」

椎名の目が、柔らかく細められた。

「それこそが、私たちが番欲しかったものです」

配属されたデスクのの予定表の発担当欄に、俺は自分の名をペンでき入れた。

椎名凛の隣に並ぶ、「牧野友」という文字。

たった文字の自分の名をそこに刻むことが、これほどまでに胸を震わせるものだとはらなかった。

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「初は、無理をせず現の見学までにしましょう。、試験導入に協力してくださるパンさんへ伺います」

椎名は帳を見ながら告げた。

「週に催される域の産業展示会に、にえば正式に紹介する予定です」

俺はわず聞き返した。

「……にえば、ですか?」

椎名は当然のように頷いた。

「現で本当に使えるものが完成したら、です。付だけ先に決めてが伴わないものをしても、現で使う方々はんでくれませんから」

翌、俺たちは郊にある個経営のベーカリーを訪れていた。

焼きたての麦のりが漂う内で、髪混じりの主が困り眉で話を聞かせてくれた。

「ネットや話での予約が増えたのは本当にありがたいんだけどね。話で受けた注文をの伝票にいて、奥の厨に渡して、焼きがったら袋に貼って……忙しい朝の帯になると、どうしてもどこかで作業が止まっちゃうんだよ」

俺はカウンターの構造を見つめながら尋ねた。

「注文の状況を箇所でリアルタイムに確認できる画面があれば、試していただけますか?」

主は申し訳なさそうにを掻いた。

「使いこなせるかなあ。私は械が苦でね。娘が伝いに来てくれるはいいんだけど、いつもにいるわけじゃないから」

俺は主の目線にわせるようにし屈んだ。

「現、どの伝票を、誰が番最に確認していますか?」

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