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"二千四百万の罠と偽りの解雇" 第4話

原因はで、施会社側の員と資材調達のミスによるものだった。

ところが数、社内ネットワークに回覧された公式の会議議事録を見て、私はが目を疑った。

そこには、『担当者である瀬が直にい仕様変更を求めたため、期に遅れがじた』と、全くの虚偽が記載されていたのだ。

私はそんな理尽な仕様変更など、度たりとも求していなかった。

私はその会議に席していた先輩社員の飯田さんの席へ駆け寄り、詰め寄った。

「飯田さん、この議事録はおかしいです。私はこんな発言をしていません」

飯田さんはひどく困ったような表を浮かべ、周囲を気にしながら声で囁いた。

「瀬さんの言いたいことは分かるよ。あのにいたはみんな、施側のミスだってってる」

「なら、どうしてこの議事録が通っているんですか。事実と違いますよね」

「うん……ただ、黒川部がもうこの内容で役員への報告をげちゃってるんだよ」

「修正を申請できませんか。このままでは私の責任にされてしまいます」

飯田さんはさらに声を潜め、私を諭すように言った。

「今は……あまり黒川部に逆らわない方がいいとうよ。あのに目をつけられたら、本当にこの部署にいられなくなるから」

結局、その事遅延の責任を方に押し付けられる形で、私の半期の事評価は当に引きげられた。

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の賞与の支額にも、そのペナルティは容赦なく反映されていた。

その以来、私は仕事のあらゆる記録を、自分自ので徹底に保全するようになった。

な打ちわせや会議の際には、胸ポケットのスマートフォンで音声を録音した。

司へ提するの企画や報告は、すべてタイムスタンプ付きのPDF形式で個用クラウドへバックアップを取った。

業務連絡のメールは些細なものであっても切削除せず、クラウドの共フォルダの更履歴も毎スクリーンショットで保した。

誰かを陥れたり、告発したりするためではなかった。

自分がやっていない過ちを、自分のせいにされて切り捨てられるのだけは、度と御免だったからだ。

今に入ってすぐ、社内で規模な都再プロジェクトの責任者を公募する選考がわれた。

応募資格の経験数も、過の実績も、私は分に満たしていた。

迷うことなく応募類を提した数、私は黒川部の個へと呼びされた。

黒川部は扉が完全に閉まったのを確認するなり、机に肘をついて唐突に言い放った。

「瀬、今回の公募は辞退しておけ」

私は背筋を伸ばし、努めて静に問い返した。

「理由をお伺いしてもよろしいでしょうか」

「おには、まだい」

「募集項に定められた条件は、すべてクリアしています」

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「そういう形式な話をしているんじゃないんだよ」

私が黙って彼の次の言葉を待っていると、黒川部は侮蔑を含んだ笑みを元に浮かべた。

「瀬、おはし目ちすぎるんだよ」

「目つ、ですか」

「仕事ができるのは結構なことだ。だがな、につには、の都というものがあるんだよ」

「それが、公正であるはずの社内選考と何の関係があるんですか」

「いにあるね」

黒川部は私の目をまっすぐに見据え、吐き捨てるように言った。

「部が勝に目ちすぎると、面くない司もいるってことだよ」

選考結果が発表された、最終候補者のリストのに私の名はも形も残っていなかった。

プロジェクト責任者に抜擢されたのは、黒川部と個に親しく、常に彼の顔を窺ってく同僚だった。

湯で同期の寺直が、周囲を警戒しながら声で私に話しかけてきた。

「瀬、今回の選考、どう見てもおかしいだろ。おの方が実績も企画力も圧倒にだったじゃないか」

「仕方ないよ」

「仕方なくないだろ! あんなのあからさまな贔屓じゃないか」

「今ここで騒いだって、何も変わらないよ」

そのの私は、本当にそう諦めるしかなかったのだ。

そして、決定な破滅の引きとなったのは、先のことだった。

会社が関内エリアで掛けることになった、しい商業施設の再計画プロジェクトが始した。

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