みかん小説
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"離婚を知らずに生活費25万円を催促する夫" 第6話

古聞や義母の着なくなったと緒に、あの桜の箱が押し込まれていた。

袋の横には所のリサイクルショップのチラシが落ちている。彼らは父の切な形見を、ただのガラクタとして束文で売りばそうとしていたのだ。

震えるで箱を抱きしめた、デイサービスから帰ってきた義母がたくで笑った。

「ああ、それ今の夕方にでも業者が引き取りに来るから玄関にしておいてちょうだい。あんな汚いの具、この綺麗なには似わないでしょう」

「汚いって……父が懸命に働いてきた証です」

私が必に声を絞りすと、義母の目がたく細まり、鋭い刃物でえぐるような言を放った。

「どうせあんたの父親もした職じゃなかったんでしょう。こんな古臭くて面みもないしか建てられないんだから。貧乏臭い箱なんてさっさと捨てなさいよ」

その瞬、私のので何かが真っになった。い罵倒ではない。ただのない言だが、その言葉は私がこれまで必に耐えてきたを々に打ち砕いた。

このたちは私の財産を奪うだけではない。私の誇りもき父の尊厳も全て踏みにじって笑っているのだ。その事実が私のにたい炎を灯した。

私は義母に瞥もくれず、箱を抱えたまま自分の部へと歩きし鍵を閉めた。

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そしてスーツケースの奥くに父の箱を切にしまった。その、私の決は完全に固まった。

もうミリのけもかける必はない。このから彼らを完全に排除する。私が張にる直、のに枚のメモを残してきた。

『父のものは全て私が管理します。勝に触らないでください』

それを見た義母が今朝になって慌てて話をかけてきたのだろう。自分が売りばして遣いにするはずだったガラクタが消えていたからだ。

私はスマホをに取り、画面を確認した。午分。そろそろ義母がでいるあのに、あれが届くだ。

私が義母のメモの横に仕掛けておいたもうつのサプライズ。それは箱がなくなったことなど些細な問題にえるほど、義母を絶望させるものだった。

午ちょうど。ビジネスホテルの部で待していた私のスマホに、い通音が鳴った。の玄関先にこっそり設置しておいた型の防犯カメラからの通だ。

画面をくと、見らぬスーツ姿の男性がインターホンを押しているのが見える。数秒、まだ寝巻きのにカーディガンを羽織っただけの義母が、遜な顔でドアをけた。

「おはようございます。産のと申します。本は主の美保様からのご依頼で、ご自宅の売却査定に伺いました」

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画面越しの義母の顔が瞬で凍りついた。

「ば、売却査定? 何かの違いじゃないの。ここは私の息子が相続するよ。勝なことを言わないでちょうだい」

義母の甲い声が響き渡るが、さんは静に類を提示した。

「いえ、名義である美保様から正式にご依頼を承っております。すでに弁護士を通じた委任状も頂戴しておりますので、観だけでも確認させていただきます」

義母は信じられないという顔で玄関のドアを勢いよく閉めた。そしてパニックになったようにのへ駆け戻っていく音が聞こえた。

義母は今から、私が残したあのメモの横に置かれたもうつの封筒を見つけるはずだ。その封筒のにはつのものが入れてある。

つは残がゼロになった活費座の通帳のコピー。もうつは、に夫が虚勢を張っていた、署名捺印済みの婚届のコピーだ。

夫は私がその婚届を捨てたとっていた。しかし私はそのを透なファイルに入れ、ずっと切に保管していたのだ。

数分、のから義母の鳴のような叫び声がさく聞こえた。自分たちが私を追いすより先に、私がを売り、夫との縁を完全に切ろうとしていることにようやく気づいたのだ。

私がこの計画を本格にめ始めたのは、夫の浮気と義母の裏切りをったあの夜からだ。

翌朝、私は会社に無理を言って休みをもらい、所のへ向かった。

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