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"離婚を知らずに生活費25万円を催促する夫" 第7話

そこはき父が昔から取引をしていた古いさな支だ。窓の奥からてきてくれた支の佐藤さんは、父がを建てるに融資を担当してくれた昔からの恩である。

「佐藤さん、私の名義の座にあるおを全てしい座に移したいんです。誰にも絶対にしできない全な座に」

佐藤さんは私のただならぬ雰囲気をすぐに察してくれた。余計な理由は切聞かず、窓の女性に素く指示をしてくれたのだ。

「わかった。すぐにお父さんが残してくれた分もわせて続きをしよう。君の切なおだ。しっかりと守らせてもらうよ」

佐藤さんの際の良い作業で、私のの貯はしい座へと全に移された。しい通帳とキャッシュカードを受け取った、私のにさな堵が広がった。

計の針が午を回った頃。静かだった私のスマホが突然い振音をてた。見らぬ番号からのメッセージが表示されていた。おそらく夫がのスマホを借りて送ってきたのだろう。

添付されていた写真をいた瞬、私はわず息を呑み、子からちがった。映っていたのは見覚えのある赤いバインダーだった。

私が仕事で使っている、顧客リストとの設計図面をまとめたファイルだ。写真の背景にはホテルのベッドと若い女性のピンクのカーディガンが映り込んでいた。

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写真のすぐには、て続けにいメッセージが送られてきた。

『今すぐ百万振り込め。断ればおの取引先全てに連絡する。親の介護を放棄して俺をから追いしたひどい妻だとバラしてやる。おなんか社会に終わらせてやる』

夫は私が番切にしている仕事の信用を盾にして私を脅迫してきたのだ。のスマホを使ってまで私からおを引きそうとするその執。

指先は氷のようにたくなっていたが、それは恐怖からではない。自分のを守るためなら何でも利用しようとする夫への、静かでい軽蔑だった。

私はく息を吸い込み、その写真とメッセージを全て弁護士の林先に転送した。数分、先から話があった。

「美保さん、写真とメッセージ確認しましたよ。してください。これはただの嫌がらせではなく、派な恐未遂です」

話の向こうの先の声は驚くほど穏やかだった。夫は自分を優位にたせたつもりだろうが、実際は自ら犯罪の証拠を差ししてくれただけなのだ。

先にいお礼を言って話を切った直、再び同じ番号から通があった。今度は文字ではなくい音声データだった。再すると、あの甘ったるい女性の声がホテルの部に響いた。

『ねえ、くお振り込ませてよ。

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私あんな古いのにはみたくないって言ったじゃない。百万あればしいタワーマンションのになるんだからくしてよね』

彼らの本当の目がついに隠しきれずにこぼれ落ちていた。私をから追いし、父が残したあのを売る。そしてそのおでとタワーマンションにみ、贅沢な活を送る。

義母も当然その計画をっていたのだ。このたちは族ではなく、私のに寄し、最は骨までしゃぶり尽くそうとする棒である。

ホテルの窓から澄み切った空を見げた。の査定に向かった産のさんからの報告もそろそろ届く頃だ。部をようとスーツケースの持ちを握った、スマホが再びけたたましく鳴り響いた。

画面を見ると今度は義母からの着信だった。先ほどのヒステリックな話とは違い、執拗に鳴り続ける。私はし迷ったが、呼吸をしてから通話ボタンを押した。

「美保さん、お願いだから助けてちょうだい」

それは信じられないほど々しい泣きそうな声だった。ご所のたちがみんなのでこっちを見ているから、恥ずかしくてにられないと言う。

しかしその涙声の奥に、ほんのしだけたい響きが混じっているのを私は聞き逃さなかった。秒も経たないうちに義母のトーンが急にくなり、たく笑う声に変わった。

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