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"クラウドが暴いた午前一時の密会" 第7話

「悠真……!」

駆け寄り、に膝をついて抱きしめた。

柔らかいミルクの匂い。温かい体温。腕のに収まるさなみ。

悠真は私の顔を見げると、瞬だけ議そうに目を丸くし、それからふにゃりと元を緩めて、笑った。

あの、あの眩しい救急で泣き叫んでいた息子が、私の腕のに戻ってきたのだ。

「ごめんね……度と、あなたをにしないからね……」

抱きしめる腕に力を込めると、悠真は私の胸に顔を擦り付けて甘えるような声を漏らした。

その温もりをじた、私ので迷いは完全に消えった。

母として、この子を守り抜くためなら、私はどんな徹な鬼にでもなってみせる。

乳児院をにした私は、事に配していた鍵交換業者を伴い、拓のいないを見計らって自宅マンションへと戻った。

宮弁護士からの指示通り、自宅の登記簿、預通帳、保険証券、そして拓の斎に隠されていた過の帳や領収の類をすべてスーツケースに詰め込んだ。拓が会社で使っている予備のパソコンのハードディスクも、専のデータ復旧業者を通じてバックアップを作成した。

そして最に、玄関ドアのシリンダー錠をロックの最型へと交換させた。

拓の私物は、装ケース箱と段ボール数個に几帳面にまとめ、彼の勤務先ではなく、彼の実である州の両親の元へと、元払いの宅配便で発送続きを取った。

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夕方、すべての作業を終え、私と悠真は宮弁護士が配してくれたセキュリティ付きのウィークリーマンションへとを寄せた。

嵐のの静けさは、くは続かなかった。

そのの夜半。

私のスマートフォンが激しく鳴した。画面には「拓」の文字。

通話ボタンを押し、スピーカーモードにする。同に、傍らに置いたボイスレコーダーの録音ボタンを押し込んだ。

『おい志保!! 何の真似だこれ!!』

鼓膜を破らんばかりの声が、静かな部に響き渡った。

『鍵がかねえぞ! どうなってんだよ! からチェーンかけてんのか!? けろ! 今すぐけろ!』

ガチャガチャと、激しくドアノブを回す属音が話越しに伝わってくる。

「鍵は交換したわ」

私は淡に告げた。

『はあ!? ふざけんな! 誰のだとってんだ! 俺がローンを払ってんだぞ!』

「そのマンションの名義は、私の父がを資した共名義よ。それに、宅ローンの返済用座には、私の料振込座から毎万円が自送されていたわね。あなたが全額払っているわけじゃない」

『屁理屈こねてんじゃねえよ! 悠真はどうした! 悠真をせ!』

「悠真は私の元にいるわ。児童相談所と正式な面談を経て、母親である私に養育権が認められたの」

話の向こうで、拓が絶句するのが分かった。

『て、てめえ……児相から引き取ったのかよ……。

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だったらに入れろよ! 俺は父親だぞ!』

「の夜、救急処置で息子を見殺しにしかけた男に、父親を名乗る資格はないわ」

『まだそのこと言ってんのかよ! あれは仕事だったって何回言えば――』

「広告の佐々部」

私の静かな言に、拓の声がピタリと止まった。

「宮弁護士を通じて、広告の佐々部に事実確認の面を送らせていただいたわ。佐々部は当夜、軽井沢の別荘でご族と静養だったそうよ。祭りの協賛ブースなどせず、あなたとの接待の事実も切ないという回答が、今朝届いたわ」

『なっ……!?』

「それから、宮本綾乃さん」

話の向こうから、ヒュッと息を呑む音が聞こえた。

「あなたの勤める会社の営業事務、歳。彼女が着ていた青い朝顔の浴、とても綺麗だったわね。分のの自撮り写真、分のホテルのネオン、そして夜分のエレベーターの鏡写真。すべて私の元にあるわ」

『あ、お……なんで……なんでそれを……』

拓の声から、気が急速に抜け落ちていった。代わりに満ちてきたのは、底れぬ狼狽と恐怖だった。

「クラウドのバックアップ、切るのを忘れていたみたいね。あなたが私の病状を放置して、息子の泣き叫ぶ声を無して、ラブホテルで彼女と何をしていたのか、分刻みですべて記録されていたわよ」

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