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"クラウドが暴いた午前一時の密会" 第9話

これは単なる民事の法為にとどまらず、刑法の保護責任者遺棄罪の構成件すら野に入る悪質な背信為です。刑事告訴を見送る代わりに提示したこの額が、過だと仰るのですか?」

相側弁護士は言葉を失い、隣の拓を横目で睨みつけた。拓は両で顔を覆い、さく震えている。

その、これまで沈黙を守っていた宮本綾乃が、震える声でをいた。

「あ、あの……! 私、本当にらなかったんです……!」

綾乃は涙を浮かべ、すがるような目で私を見つめてきた。

「拓さんからは、奥さんとはもう完全にえ切っていて、庭内別居だって聞いていたんです! 婚届もあとはすだけだって……! あの夜も、奥さんが倒れたなんて言も聞いていませんでした! 本当なんです、信じてください……!」

「嘘をつくな」

私は、く、はっきりと言い放った。

綾乃が息を呑んで固まる。

「あなた、祭りの夜、半に拓のスマホにかかってきた病院からの話を、横で見ていたわよね?」

私は元のファイルから、枚のメッセージ画面のスクリーンショットを取りした。

それは、拓と綾乃の当夜のLINEのやり取りだった。

『病院からまた話鳴ってるよ? なくていいの?』

『いいよ無で。今たら祭り抜けなきゃいけなくなるし、空気壊したくないだろ』

『そうだね♡ 終わったら、駅のバー連れてってね!』

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「……っ!」

綾乃の顔から、完全に血の気が引いた。唇をわなわなと震わせ、もはや言葉を紡ぐことすらできない。

「らなかった、では済まされないのよ」

私は綾乃の目を真っ直ぐに見据えた。

「あなたが拓と笑いってを見げていたあの、ヶの私の息子は、処置のたいので、喉が裂けるほど泣き叫んでいた。あなたがホテルでを囁きっていた、私の息子は、見らぬたちのに乗せられて、乳児院へ運ばれていたのよ」

私の声は、りで震えてはいなかった。

ただ、のようにたく、く、逃れようのない現実として相の胸を抉った。

「あなたたちが踏みにじったのは、私のプライドだけじゃない。まだきる術を持たない、ひとつのさな命よ。その責任を、おを払うだけで済ませられるとっているなら、違いよ」

「ひ、許してください……っ!」

綾乃はそのに崩れ落ちるようにをげ、テーブルに額を擦り付けた。

「会社……会社だけには言わないでください……! 親にもられたら、私……!」

「残ですが」

宮弁護士が徹にを挟んだ。

「宮本さん、あなたの勤務先の事部およびコンプライアンス委員会には、すでに本午付で、弁護士名義の事実調査通告を内容証にて送達済みです。社内規定における懲戒事由、および社内秩序の著しい紊乱について、厳正な調査を求めております」

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「あぁぁっ……!」

綾乃は両で顔を覆い、会議に響き渡る声で泣き崩れた。

自業自得だった。の庭を壊し、乳児の危を嘲笑って奪い取った楽の代償は、彼女が積みげてきた社会信用のすべてを吹きばす形で支払われるのだ。

そして、宮弁護士の徹な線が、最に拓へと向けられた。

「さて、佐々拓さん。婚協議の最終条項です」

提示された類には、容赦のない文言が並んでいた。

、男・悠真の親権は母・志保に帰属する。

、父・拓と男との面会交流権は、過の保護責任遺棄為に鑑み、男本が自らので希望する齢(歳以)に達するまで、切使を認めない。

、養育費として、学卒業の満歳に達するまで、毎算定表の限額である万円を支払うこと。

、現居のマンションの共持分(拓名義分)を、財産分与および慰謝料の部として無償で志保へ譲渡すること。残余の宅ローン債務は拓が連帯して保証し、その返済分に相当する額を別途志保へ毎支払うこと。

、固の慰謝料として百万円を直ちに支払うこと。

「な……面会交流も、なし……!?」

拓は掠れた声で叫んだ。

「俺は実の父親だぞ! 歳まで会えないなんて、そんなのあんまりだろ! 会えないのと変わらないじゃないか!」

「そうよ」

私はたく言い放った。

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