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"母の葬儀を拒んだ叔父と、消えた教育資金350万円" 第4話

うちの親父とお袋が配して話をかけても、病状をまともに教えようともしなかった」

そして叔父はさらに声を荒げました。

「弟がくなったらどうだ。まとまった保険が入った途端、完全に連絡を断ったじゃないか」

親戚たちも叔父の言葉にわせるように同調し始めました。

「そうですよ。正尾兄さんの言う通りだ。弟の遺産や保険を全部で抱え込んで、実には円の相談もなかった」 「じいさんの介護が変だった期も、あのは見つ包んこなかったじゃないか。それを今更困っただけ本を頼るなんて筋が通らないわ」

親戚たちのから吐きされる言葉のつつが、のように私の胸へ塗りたくられていきました。

父がくなった当学だった私でも覚えていることがあります。母は父の入院費や治療費の支払いに追われ、毎晩のように台所で通帳をいてを抱えていました。

額な保険など残っておらず、むしろ々の活を維持するために母はパートの掛け持ちまでしていたのです。

それなのに目ののたちは、自分たちの都のいい妄を真実だとい込み、母を罪として裁いていました。

「母は保険なんて独占していません。毎朝から晩まで働いて、私を育てるだけで精杯だったんです」

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私の必の訴えに対し、正尾叔父は机をく叩いてちがりました。

「言い訳をするな。現におたちはうちと疎で暮らしてきたんだろうが。自分たちの都で親族の縁を切っておきながら、困ったら泣きついてくる。そんな甘えが世で通用するとうのか」

叔父は私の目のまで歩み寄り、酷な指先を私に向けて突きつけました。

「おの母親が選んだき方だ。親戚を捨てて自分たちだけできていくと決めたんだろう。ならその結末も、自分たちで引き受けるのが筋だ」

私のの奥で血液が逆流するような激しい音が鳴り響きました。

「最まで自分たちだけでやれ」

叔父の放った言が、座敷のたい空気を切り裂いて私の胸に突き刺さりました。

「葬儀の段取りも費用の面も役所の続きも、全部おがで片付けろ。藤崎ののを巻き込むな。うちには切関係のない話だ」

の親戚たちも誰として叔父を宥めようとはしませんでした。叔父は目を伏せてタバコにをつけ、伯母たちは汚れたものを見るような目で私から顔を背けました。

これ以ここにいても何の助けも得られない。それどころか、んだ母の名誉が踏みにじられ汚され続けるだけだという現実が、私のをややかに覚ましていきました。

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私は畳についた両に力を込め、ゆっくりと体を起こしました。膝の震えを止め、スカートの裾をえ、叔父の目をまっすぐに見つめ返しました。

歳の私にはたちを論破する証拠も力もありませんでした。しかし、これ以このたちにをげて母を侮辱させることだけは絶対に許してはならないと悟りました。

「わかりました」

私の声は自分でも驚くほど静かに座敷へ響きました。

「ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。母のことは私が責任を持ってで見送ります」

正尾叔父は私の落ち着いた態度に瞬だけ眉をかしましたが、すぐに吐き捨てるように言いました。

「ふん。がりを言うな。世の厳しさをらん娘が、どうせには泣きついてくるに決まってる」

私はもう度だけ浅く礼し、踵を返して座敷をました。背で「気な子だね。親の育て方が悪かったのよ」と囁きう声が聞こえましたが、度と振り返りませんでした。

でえ切った靴を履き、い玄関の引き戸をけてへました。

はみぞれ混じりのたいしぶきへと変わり、容赦なく私の顔や首筋を打ち据えました。傘のない私の体は芯までえ切っていましたが、胸の奥底にはこれまでじたことのない静かな炎が灯っていました。

頼らない。このたちには度と助けを求めない。

どんなに惨めでどんなに苦しくても、母と私の尊厳をこので守り抜いてみせる。

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