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"母の葬儀を拒んだ叔父と、消えた教育資金350万円" 第10話

「のこと、まだ根に持っているんだろうが。子供の頃に助けてもらえなかったみを今になって自分の従兄妹たちにぶつけてらすつもりか。見え透いた真似をするな」

その鳴り声が会議の壁にね返った瞬、隣に座っていた優の表が変わりました。彼は子の背もたれから体を起こし、怪訝そうに父親の横顔を見つめました。

「父さん、って何の話だ?」

突然の息子の問いかけに、正尾叔父の言葉が瞬だけ途切れました。

「ええ、何の話って昔のことだ。の話をおたちが気にする必はない」

叔父は慌てて取り繕うようにを振りましたが、今度は耶がを乗りしてきました。

「昔のことって具体に何があったの? さっきから父さんの言い方おかしいよ」

耶の澄んだ瞳が、と疑を宿して父親に向けられました。正尾叔父は舌打ちをさく漏らし、苛ちを隠そうともせずにを睨みつけました。

「おたちは黙っていなさい。就職の話をしに来たんだから余計な首を突っ込むな」

父親のあからさまな揺と隠蔽の態度に、優は納得できないように眉をく寄せました。

「黙っていられないよ。まほちゃんは縁故枠なんてないって言ったんだ。それなのに父さんは昔助けてやらなかったみだと言った。

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それって僕たちが聞かされていた話と全然違うじゃないか」

優のい調に、叔父の肩がさくねました。

私は黙ってのやり取りを見つめていました。そして目のにいるの従兄妹が、に起きたあの残酷な来事の真相を何つらされていないという事実に気づきました。

叔父は子供たちに、体どのような嘘を吹き込んでいたのか。その疑問が私の胸の奥で静かに広がっていきました。

耶が震える声で私に向き直りました。

「まほちゃん、お願いだから教えて。父さんはずっとまほちゃんとお母さんがうちを嫌って勝にてったって言ってたの」 「耶、やめろと言っているだろう」

叔父が鳴りつけ、耶の腕を力任せに引こうとしました。しかし耶はそのを振りほどき、まっすぐに私の目を見つめ続けました。

「お母さんがくなったのことなの。そのうちとまほちゃんので何があったの?」

歳の耶の真っすぐな線に、私はすぐに答えることができませんでした。

ここでに受けた仕打ちを任せに暴することは簡単でした。しかし親族の恥をの会社ので鳴り散らし、子供たちに父親の罪を突然叩きつけることは私の望む解決ではありません。

何より真実をるべきなのは、ならぬこのの若者でした。

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「今ここでの親族の事をにお話しするつもりはありません」

私は静かに告げました。

「採用に関することでしたらおとも当社の募集項をご確認の、正式にエントリーシートをお送りください。類審査から適性検査、面接までの候補者と全く同じ基準で審査いたします」

叔父は私の静な態度に居の悪さを極限までめたのか、乱暴に荷物を掴みました。

「もういい。帰るぞ。こんな血な女の会社にをげる必などない」

叔父は優の背を押し、逃げるように会議の扉へと向かいました。優は扉のでち止まり、苦悶に満ちた表で私に向かって々と礼しました。

「まほちゃん、ごめん。今はおを取らせてしまって本当に申し訳ありませんでした」

耶もまた涙を潤ませた瞳で私を見つめ、さくをげて部をていきました。

バタンと音をてて扉が閉まり、会議には再び静寂が戻りました。机のには正尾叔父が産として持参した菓子折りの箱だけが、取り残されたように置かれていました。

私は窓のを見つめました。のたいがビルのを吹き抜けていました。父方の親族ので歪められ隠され続けてきた暗い歴史に、初めて亀裂が入った瞬でした。

数の夕方、私の携帯話に見らぬ番号から通のいメッセージが届きました。

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