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"母の葬儀を拒んだ叔父と、消えた教育資金350万円" 第12話

「どうしてそんなひどいことを。父は私たちに何を信じ込ませていたの」 「おじさんは自分たちのたさを正当化するために、母を悪者にする必があったのだといます」

私は静かに言葉を続けました。

「耶ちゃんや優君を責めるつもりはありません。が何もらなかったことは昨の面談でわかりましたから」

耶は顔をげ、涙で濡れた瞳で私を見つめました。

「ごめんなさい、まほちゃん。何もらずに父の言葉を疑いもしないできてきて、本当にごめんなさい」

々とをげる耶の姿に、私は母のの優しい笑顔をねていました。

母への誤解がつ解けたという堵と同に、親族の歪んだ歴史の清算がいよいよ避けられないところまで来ていることを実していました。

「謝る必はありません。ただ真実をったでがこれからのをどう選ぶかを考えてください」

喫茶をた、耶のろ姿はい決を背負ったように夜のへと消えていきました。

耶と喫茶で会ったの翌週末、藤崎の本ではわぬきが起きていました。

そのらせは曜の夜遅く、優からの切迫した話によってもたらされました。

「まほちゃん、今話せるかな。どうしても見て欲しいものが見つかったんだ」

話の向こうから聞こえる優の声は息が荒く、激しい揺を隠せない様子でした。

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その、本では数にくなった祖母の遺品や、けられることのなかった納戸の古い荷物の理がわれていました。

正尾叔父がの葬儀で留守にしていた隙に、優と耶のは父親の言葉の裏付けを探すため、祖父母の古い財具が眠る側の納戸を徹底に調べたそうです。

奥に押し込まれていた頑丈な杉の茶箱のから、古い革張りの類入れが見つかりました。そこには正尾叔父がしないという形で族にも見せまいとしていた過の銭関係の記録が、つかずに残されていました。

優は翌の朝、始業の私のオフィスまで直接を運び、その類の束を抱えてやってきました。

社の応接机のに、褪せたの束が広げられました。番に置かれていたのは、母えみこの方の振込依頼の控えでした。

そこには父がくなった翌から掛けにわたり、毎欠かさず万円から万円の額が祖父母の座へ送されていた記録が鮮に残っていました。

振込の控えの束には、母の几帳面な文字でかれた祖父母宛てのも数通、輪ゴムで束ねられて添えられていました。

『お義父様、お義母様。しばかりの額で苦しいのですが、どうかお体を切になさってください。

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まほも元気に学へ通っております』

母の懐かしい跡を目にした瞬、私の界がい涙で滲みました。

正尾叔父は親戚同ので、「保険を独占して実には円もよこさなかった。祖父母の見つ包まなかった」と母を罵倒していました。

しかし事実は全く逆でした。母は夫をくし女つで私を育てながら、活を極限まで切り詰めて義理の両親への仕送りを毎続けていたのです。

「母さんは何もらなかったわけじゃなかったんだ」

優は青ざめた顔で机のの類を見つめながら、拳を握りしめました。

「祖母の記も緒に見つかった。そこにはえみこさんから今も届いた、本当にががるって何度もかれていたよ。それなのに父さんは祖母がくなった、この記録を全部隠して親戚に嘘を言いふらしていたんだ」

母の尊厳がのを経て、物証という形で私の元に戻ってきた瞬でした。

しかし類の束のに眠っていた真実はそれだけにとどまりませんでした。優が震えるで差ししたもうつの封筒には、信託の定額積預の証と通の公正証のような覚えきが入っていました。

宛名には私の父の名と、正尾叔父の名が連名で記されていました。

それは父が、私のためだけに積みてていた学学・教育資の記録でした。

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