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"母の葬儀を拒んだ叔父と、消えた教育資金350万円" 第17話

「おじさんのお話は分かりました。おじさんもあの当は本当に苦しかったのだといます」

私の穏やかな返答に、叔父はすがるようなを瞳に宿し勢いよく顔をげました。

「分かってくれるか、まほ。俺も鬼になりたくてなったわけじゃないんだ」

許されたと点しかけた叔父に対し、私は線を逸らすことなく静かに、しかし決定な境界線を引く言葉を告げました。

「ですが、おじさんが苦しかったことと歳の私をきりにしたことは、全く別の問題です」

叔父の息が喉の奥で詰まりました。

「親戚のたちが全員揃っていながら、母を突然くして途方に暮れていた歳の姪を畳のに座させ、嘲笑い追い払った事実は消えません。母が義理を欠くことなく仕送りを続けていた事実を隠し、者の名誉を踏みにじり続けた罪も消えません」

私の声には鳴り声よりもくたい現実のみがありました。

「理解することはできます。ですが、許すことや以のような親族の関係に戻ることは決してありません」

正尾叔父は元を歪め、言葉を失って再び目を伏せました。のに横たわるの断絶は、遅すぎる悔の言で埋められるほど浅いものではありません。

私は静かに子からちがり、応接のへ向かいました。

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背で叔父がさく震える気配をじながらも、私は度と振り返りませんでした。

叔父が会社を訪ねてきた翌週、私は顧問弁護士の事務所を訪れました。

優が本の納戸から見つけし、私に託してくれた類の束を机のに広げ専の見を仰ぐためでした。初老の弁護士は鏡の奥の目を細め、信託預の解約記録と古い覚えきを丹に読み込みました。

「お父様が積みてられていた教育資、およそ百万円ですね。解約続きの委任関係、そして当の会社の座への入記録もしっかりと揃っています。形式としてはらかな法為、着に当たると判断できます」

弁護士は類を指先で軽く弾きながら、現実な法律の壁について静かに説を続けました。

「ただし発からすでに以が経過しています。法律の法為による損害賠償請求権の消滅効は原則として。債務履や委任事務の清算に関してもの効にかかっている能性が極めていです。相方が効を援用した、裁判で全額を法に回収することは非常に困難と言わざるを得ません」

専らしい静な指摘に、私は静かに頷きました。

最初から裁判を起こして叔父から銭を力ずくで取りてるつもりはありませんでした。

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のに私は自力で会社をちげ、社員たちと共に事業を成させてきました。

今更過の百万円を返してもらったところで、歳のに流した悔し涙や母を失った孤独が埋められるわけではありません。

「先、裁判で争うつもりはありません」

私は弁護士に向かってはっきりとした調で伝えました。

「ただ事実関係の確認を通作成していただきたいのです。父が残した教育資がしそれが当の叔父によって使われたこと、そして母が祖父母へ仕送りを続けていた事実を双方が確認したというです」

額の弁済については叔父の現の活を脅かさない範囲で、分割での返還を任で求める形に留めてくださいと付け加えました。

弁護士は私の図を汲み取り、く頷いてくれました。

「分かりました。法な勝ち負けではなく、事実を確定させるための面ですね。その方向でめましょう」

数、弁護士同席のもと本ので確認のが設けられました。座敷には正尾叔父と私、そして優と耶のが顔を揃えました。

、親戚同が並んで私をたく見ろした同じ部でした。しかし部の空気は当とは完全に逆転していました。

座に座る叔父は終始さく肩を縮め、弁護士が読みげる事実確認の文面をただ黙って聞いていました。

示されたには過の教育資の取り扱いと母の仕送りに関する事実が、脚もも交えずに淡々と記載されていました。

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