"雨の夜の招待状" 第2話
「はい。奥様、林様名義のカードで、末尾は4821でございます」
私は窓のを見ました。はがり、庭のの葉に滴が残っていました。
「分かりました。では、備考欄に1つ追加してください」
「はい」
「当、浜法律事務所から請があったは、確認の、協力していただきたい、と。こちらから正式にメールでも送ります」
向こう側で、再びに触れる音がしました。
受付の女性はしためらった、落ち着いた声で言いました。
「承いたしました。記録しておきます」
話を切ると、私はしばらく受話器を見つめていました。
そのの午、私は浜さんの事務所へ向かいました。
浜さんは族問題にい弁護士です。私が初めてそこを訪れたのは、招待状を見つける2ヶのことでした。
正雄が夫婦の共座から、額ずつ別の座へおを移し始めたことに気づいたからです。最初は活費の移かといました。けれど、額と頻度が自然でした。10万円、30万円、50万円。には100万円い額が、理由もなく消えていました。
正雄に尋ねようとったこともあります。
けれど、問い詰めれば証拠を隠されるかもしれない。そう考えて、私は先に専へ相談しました。
あの招待状を偶然見つけたわけではありません。
何かが起きていることは、ずっとから分かっていました。
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招待状は、最の確認にすぎませんでした。
浜さんの事務所は静かでした。棚には法律が並び、窓際の観葉植物が午のを受けていました。
私が子に座ると、浜さんは分いファイルをきました。
「林さん、調査は終わりました」
その声は鋭く、しかし落ち着いていました。
私は膝のでをねました。
浜さんは類を1枚めくり、私のに置きました。
「結果は、像よりいです」
私はその言葉を聞いても、表を変えませんでした。
もう、どんな結果でも受け止めるつもりでした。
浜さんは、類を指で押さえながら説を始めました。
「の8、正雄さんは京都の錦にマンションを購入しています」
私は線を落としました。
「価格は2800万円。支払いは、夫婦の共貯から8ヶにわたって分けに引きされたおです」
その数字を聞いた瞬、胸の奥がえました。
けれど、驚きはありませんでした。
やはりそうだったのだ、という覚の方がかったのです。
私は静かに尋ねました。
「そのマンションの名義は誰ですか」
浜さんはしを置いて答えました。
「名義はご主1です」
私は目を閉じました。
夫婦で築いたおで買った部。
けれど名義は夫1。
そしてそこに入る予定だったのは、私ではなく、藤はるか。
私が事を作り、洗濯をし、保険を更し、夫の薬を管理していたに、正雄はしい女のための部を用していたのです。
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浜さんは続けました。
「ただし、購入資が婚姻の共財産からている以、登記名義に関係なく、そのマンションは財産分与の対象になります」
私は頷きました。
「分かりました」
浜さんはさらに類をめくりました。
「もう1つあります。ご主は10に遺言を変更しています」
私は初めて、しだけ顔をげました。
「遺言を」
「はい。奥様の名をし、全財産を藤はるかさんへ渡す内容に変更されています」
部のにい沈黙が落ちました。
計の秒針の音が、やけにはっきり聞こえました。
私は唇を閉じ、く息を吸いました。
全財産。
36の結婚活を経て、夫が私に残そうとしたものは何もなかったのです。
正雄は私のを、活のでは使い続けながら、法律の最の所からは消そうとしていた。
浜さんは静かに説を続けました。
「その遺言は形式効です。ただし、本の民法、法律の妻に認められた遺留分を超えることはできません。奥様には最でも総財産の定割が保証されます。さらに、責配偶者として婚を争う、状況は奥様に利に働く能性があります」
私は机のの類を見つめました。
のには数字が並んでいました。
共座からの引きし。
マンション購入代。
遺言変更の。
退職支予定額、2200万円。
私は静かに尋ねました。
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